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野田 Who? 新首相はこんな人

代表選の発言を追う

2011年9月1日(木)

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 野田佳彦氏が8月29日、民主党の新代表に就任した。引き続き30日には、国会で首班指名を受けた。日経ビジネスオンラインが実施した調査「次期首相には誰がふさわしいか」における野田氏の順位は前原誠司氏、小沢一郎氏、馬淵澄夫氏に次ぐ4位。野田氏の代表選勝利と首相就任を「意外」に思った読者が多いのではないだろうか。

 その野田氏は、どのような人物なのか?

 政治を意識したのは3歳の時のこと。非常に早熟だ。当時、社会党の委員長だった浅沼稲次郎氏が刺殺された事件のニュースを見て、「なぜ殺されたの?」と母親に尋ねた。保育園に通うようになって、ケネディ米大統領の暗殺事件を知った。幼少期の野田氏にとって「政治はいのちがけでやるもの」「政治は怖いもの」だった。

 大学を卒業した後、ジャーナリスト志望だった野田氏は松下政経塾に「ふと」応募し、幸之助塾長の薫陶を受ける。その内容は、野田氏がnikkeiBPnetに寄稿した「3歳半のときから『政治』を意識した」をお読みいただければと思う。

若き日の野田佳彦氏と松下幸之助氏(写真提供:松下政経塾)

 千葉県議会議員、衆議院議員として政治経験を積む中で、野田氏の転機となったのは1996年の落選だった。当選者との差はわずか105票。日本一の惜敗率だった。野田氏は「一人ひとりを大事にする政治を標榜していながら、それに徹していなかった」と反省した。

 復活までの浪人生活は3年8カ月に及んだ。この間の野田氏を支えたのは、毎月1万円ずつの献金をしてくれる応援者たちだった。それぞれも苦しい生活の中で野田氏を支えてくれた。そんな中、ある早朝勉強会で「朝顔はなぜ可憐な花をさかすことができるのか」という質問が出た。野田氏の頭に浮かんだ答は「日の光」。だが、正解は違った。そして、この正解が政治家・野田佳彦の「人生を変えた」(野田氏)(「落選中に知った『朝顔が花を咲かす条件』」)。

 野田氏が25年にわたって駅頭演説を繰り返していることは有名だ。落選した翌日でさえ、休むことはなかった。なぜ、駅頭演説を始めたのか? それは松下幸之助氏の「ワシなら皿回しをするわ」という一言がきっかけだった。同氏は13時間に及ぶマラソン辻説法をしたこともある(「怠ることなく続ける駅頭演説、『10年続けることは偉大なり…』」)。

 野田氏の政策についても触れておこう。同氏は「民主党きっての財政通。(中略)民主党政権の税制政策全般に強い影響力を持っていると言われる」(「問題は『貧困の世襲』か『老老相続』か」)。政府は2009年に税制改正大綱をまとめるにあたって、相続税の増税を盛り込んだ。これに対して、当時、民主党の参議院議員だった田村耕太郎氏が「増税やむなし、ですか?」と質問した。

 財務副大臣の座にあった野田氏はこう答えた。「本当はね、私は違うんです。自由主義の国が私有財産を否定するような動きをしてはいけないと思ってました。3代で、おじいちゃんやお父さんが作ってきた資産が全部なくなるなんて、私有財産の没収じゃないですか」。「バカ息子かもしれないけど、継ぐ者がお金を使った方が、文化が起こったり、事業が起こったりする可能性がある」(「問題は『貧困の世襲』か『老老相続』か」)。

 野田氏は財政再建を積極的に目指す立場ではあるが、税がもたらすデメリット、政府がお金を使うことの限界にも目を向けているようだ。

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「野田 Who? 新首相はこんな人」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官