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「コーヒー豆の価格高騰は4年で落ち着く」

キーコーヒー社長に聞く

2011年9月7日(水)

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 2011年3月期の連結決算で純利益が71%減少したキーコーヒー。この第1四半期も前年同期比22%減と苦戦が続いている。その最大の理由はコーヒー生豆の価格高騰。価格転嫁を進めているが、それを上回る相場の高騰に直面している。商品市場に流れ込む投資マネーに翻弄される川中メーカー。その苦悩を柴田裕社長に聞いた。

(聞き手は日経ビジネス記者 篠原匡)


柴田 裕(しばた・ゆたか)氏
キーコーヒー代表取締役社長。1964年横浜生まれ。87年キーコーヒー入社後、購買部門や営業部門に所属。総合企画室経営企画課長として上場プロジェクトに関わった後、慶應義塾大学大学院経営管理研究科にてMBAを取得。2002年に代表取締役社長に就任した。創業家の4代目社長。

――キーコーヒーをはじめ、コーヒーの製造販売会社には厳しい経営環境が続いています。

柴田 この1年のコーヒー豆の価格高騰はかなり厳しいものがありました。昨年3月に130セントほどだったコーヒー豆の国際価格は、今年5月には一時300セントを超える価格をつけました(ニューヨーク先物・アラビカ種)。相場をどうこう言っても仕方ありませんが、これだけ上がると販売価格を見直すのも簡単ではありません。正直なところ、これほど上がるとは想定していませんでした。

相場高騰の裏にブラジルの消費増

 相場高騰の要因は主にFRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和、異常気象、新興国の消費増の3つ。コーヒー豆は基本的に2009年まで100~150セントのレンジで安定していましたが、コーヒー豆はほかのコモディティと違って価格が高いため、投資マネーが流れ込みやすいという事情がありました。それで、一気に価格が上がったということですね。

 異常気象の影響も大きいと思います。「コーヒーベルト」という言葉があるように、コーヒーの産地は赤道を中心としたエリア。寒暖の差が激しく、標高が高いほど品質に優れた実がなる。乾期の後の雨の降り方も重要で、乾期の後にさっと雨が降ると、コーヒーの花が咲いてうまく実がなる。ただ、昨年は産地に雨が多く、花の開花が遅れました。

 そこに、生産国、特にブラジルの消費拡大が重なりました。ブラジルは世界最大のコーヒーの生産国ですが、近年の経済発展によって消費の方がものすごく増えた。今では米国に次ぐ世界第2位の消費国ですよ。また、消費が増えただけでなく、品質の高いものを自国で消費するようになりました。自国消費の増大にはレアル高も影響しています。

 最近では、ブラジルだけでなく、中国などの新興国の需要も拡大し始めました。欧米に留学した方々が海外でコーヒーに目覚め、国に戻っても飲まれるというケースも多いですから。このように、新興国の消費増で需給バランスが崩れているところに、投資マネーが流れ込み、急激な価格上昇が起きた――ということではないでしょうか。

 ただ、それでは将来的にコーヒー豆の価格が上がり続けるか、というと、そこまで悲観的には考えておりません。

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「「コーヒー豆の価格高騰は4年で落ち着く」」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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