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怨念の政治は終わらない

野田佳彦政権 内憂外患の船出

  • 安藤 毅,田村 賢司

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2011年9月2日(金)

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決選投票までもつれた末に、野田佳彦氏が宰相の座を射止めた。野党との協調を実現したとしても、身内に巨大抵抗勢力を抱える構図は変わらない。「怨念の政治」が続く限り、政権安定も、政策実行も画餅に帰しかねない。

 菅直人首相の後継を決める党代表選を制したのは、告示当初、形勢不利が伝えられた野田佳彦・財務相だった。

 「1回目の投票で2位に入り、決選投票で押し切る。狙い通りの展開だった」

 小沢一郎・元代表のお膝元である岩手県選出の参院議員ながら、野田陣営に馳せ参じた平野達男・復興担当相は安堵の表情を浮かべる。

 短期決戦で議員同士の多数派工作の成否に焦点が収斂された今回の代表選。党内最大勢力のグループを擁し、カギを握る小沢氏らの思惑が絡み、様相は目まぐるしく変化した。

小沢氏が要求した「山岡幹事長」

 小沢氏に近い議員によると、党員資格停止処分中で、自らは出馬できない小沢氏の基本戦略は「勝ち馬に乗り、自らに近い議員に、党のカネと人事を差配する幹事長ポストを任せる」ことだった。「脱・小沢」路線を転換し、復活への足がかりとする狙いだ。

 小沢氏は当初、国民的人気が高い前原誠司・前外務相を支持することも視野に入れていた。関係者によると、小沢氏側は前原氏周辺と接触。小沢氏の側近である山岡賢次・元民主党国会対策委員長の幹事長への起用を支持の交換材料として持ちかけたという。

 しかし、「脱小沢」路線で菅首相らと足並みを揃えてきた前原氏側はこれを拒否。自らのグループに有力なカードを持たない小沢氏は結局、「消極的選択」で、「反菅」で歩調を合わせる鳩山由紀夫・前首相とともに、海江田万里・経済産業相の支持に回った。

 「小沢さんの意のままに動く人間なら誰でもよかった」(小沢グループの議員)。これまで旗振り役を務めてきたTPP(環太平洋経済連携協定)について慎重な姿勢に転じるなど、あからさまな「小沢傀儡」を演じる海江田氏には、特定グループに属さない議員などの間で冷ややかな空気が広がった。

 そうした小沢氏の手法への嫌悪感以上に、議員心理を揺さぶったのがマニフェスト(政権公約)見直しの問題だ。

 小沢氏の意向を反映して「民主党の原点回帰」を旗頭に掲げる海江田氏は、子ども手当の見直しなどを盛った自民、公明両党との3党合意について白紙で臨む考えを表明。これに両党が強い懸念を示していた。

 新内閣が真っ先に取り組むべき重要課題の1つが、東日本大震災からの復興に向けた今年度第3次補正予算案や来年度予算案編成だ。仮に海江田氏が代表に就き、3党合意をちゃぶ台返しにすれば、予算措置などに関する野党との協力関係維持は難しくなる。誰もがその緊急性で一致する震災復興対応がさらに停滞すれば、民主党への批判が強まるのは必至だった。

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