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埋めがたき“ジョブズ”という穴

  • 吉野 次郎,戸川 尚樹

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2011年9月6日(火)

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スティーブ・ジョブズ氏が米アップルCEO(最高経営責任者)を退任した。クラウド化などの新構想の実現を、後継者のティム・クック新CEOに託す。だが、「稀代の経営者」と呼ばれた男の穴埋めは難しい。

 スティーブ・ジョブズ氏が米アップルの暫定CEO(最高経営責任者)に復帰した1997年以降(2000年にCEOに就任)の14年間はあまりにまぶしい。

 2011年4~6月期のアップル売上高は285億7100万ドル(約2兆2856億円)、純利益は73億800万ドル(約5846億円)。就任当時と比べて売上高を16倍にし、赤字企業を「超高収益企業」へと変貌させた。

 「iPod」「iPhone」「iPad」などのヒット商品を連発し、IT(情報技術)業界では「iの時代を作った男」「天才」「神」などと最大の賛辞を込めて形容されるジョブズ氏。その神通力も病には通用しなかった。

驚異的な暗記力持つ実務家

 8月24日、ジョブズ氏は、「職務の遂行が難しくなった」としてティム・クックCOO(最高執行責任者)にCEO職を譲り、自らは会長職に退いた。クック氏は偉大なカリスマ経営者の後釜として今後、常にジョブズ氏と比べられることになる。

 後継のクック氏は、アップルのサプライチェーン管理システムを整備した立役者である。製品在庫を最適化し、旧製品が売れ残るといった事態に陥らないようにするなどして、赤字企業だったアップルを超高収益体質に変えた。同社のサプライチェーン管理の水準は世界屈指とされる。

 管理屋として名を馳せるクック氏だが、その素顔は意外に知られていない。一体どのような人物か。

 2004年からアップル日本法人社長兼米アップルのセールス担当バイスプレジデントを務めた山元賢治氏(現在、翻訳サービスのmyGengo社長)は、かつてクック氏の直属の部下だった。

 「クック氏は、とにかく頭が切れる。驚くのはその暗記力。A4判ファイルにして厚さ3cmほどの紙に書かれたデータはすべて暗記しているのではないかと思うほど。世界各国の需要予測や在庫など様々なデータが頭の中に入っており、会議では数値に関するごまかしは一切利かなかった」。山元氏はクック氏の仕事ぶりをこう述懐する。

 サプライチェーンの達人とされるだけにクック氏は、各国拠点の幹部に需要予測データの精度を高めるよう、厳しく要求してきた。山元氏もクック氏の信頼を得るため、「400もの店舗を歩くなどして、販売実態を探りながら需要予測データの精度を高めるようにしていた」と当時の苦労を振り返る。

 ただデータ管理に厳しい成果重視の冷徹な人物かというと、それだけでもないようだ。

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