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「ゴム弾一発」でも内戦危機、ギリシャ

デフォルト回避のため、「3つの緊急課題」に取り組め

  • バリー・アイケングリーン

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2011年9月27日(火)

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 7月に決めたばかりの救済案が崩壊の危機に瀕し、デフォルトのリスクに直面するギリシャ。欧州のリーダーが取り組むべきは、危機脱却のための課題に優先順位をつけることだ。銀行の資本増強など喫緊の課題解決を優先すべきで、それらを長期的課題と混合してはならない。

 カリフォルニア大学バークレー校教授のバリー・アイケングリーン氏が緊急提言する。

 欧州がまたもや窮地に陥っている。わずか6週間ほど前に成立したばかりの新たなギリシャ救済案が崩壊の危機に瀕している。信認の危機がユーロ圏主要国の一部にまで飛び火し、ユーロの存続、ひいては欧州連合(EU)の存続が重大な岐路に立たされている。

残された時間は少ない

 欧州の指導者たちは信認回復に向けて様々な提言を行っている。例えばジャン・クロード・トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁は、予算についてもっと厳格な規律を導入することを提唱。現イタリア中央銀行総裁で、(11月1日に)次期ECB総裁に就任するマリオ・ドラギ氏は、各国の予算だけでなく予算以外の経済政策に対しても拘束力のある制限を設けるよう訴えている。

 欧州議会の会派、欧州自由民主同盟代表のギー・ヴェルホフスタット氏は、最近支持する声が高まっている「ユーロ共同債」の創設を推す1人だ。ドイツ財務相のウォルフガング・ショイブレ氏は、欧州は全面的な財政統合に向かう必要があると示唆している。

 これらの提言に共通点があるとすれば、それはいずれもユーロ圏が今直面している火急の問題の解決策にはならないことだ。財政規律の厳格化や競争力に影響を及ぼす政策に対する監視の強化など、一部の提言は将来の危機を阻止する効果はあるかもしれないが、現在の危機の解決には全く役に立つまい。

 また、財政統合への移行といった提言の実現にはEUの基軸を成す条約の抜本的な改正が必要になる。ユーロ共同債の発行となると、幅広い政治的コンセンサスの形成が必要で、それには数年とまでは言わないが、数カ月はかかるだろう。

 だが、危機解決のために欧州に残されている時間は、数年どころか数カ月もない。今や最悪の事態を回避するために残された時間は数日しかない。欧州の指導者たちは、今すぐに取り組むべき課題と、後回しにしてよい課題を峻別することが極めて重要だ。

最優先は銀行の自己資本強化

 欧州がまず第1に取り組むべき緊喫の課題は銀行の資本力の強化である。まさに銀行の健全性に対する懸念こそが現在の危機の根幹にあるからだ。最近の株価暴落で、最も厳しい打撃を受けたのが銀行セクターであることは偶然の一致ではない。

 欧州の脆弱な銀行の資本増強を図るためには方法は幾つかある。

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