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オリンパス、なお残る疑問と謎

  • 小谷 真幸,石黒 千賀子

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2011年11月8日(火)

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過去の企業買収を巡る騒動でオリンパスの混乱が続いている。新社長による異例の2日連続の記者会見を経ても、疑問は多く残ったままだ。設立を表明した第三者委員会での徹底した調査が待たれる。

新たに就任した高山社長(上)には、事態の解明に向けた素早い行動が求められる。ウッドフォード元社長(下)は過去の買収問題を巡り、菊川前会長などの辞任を求めていた
(撮影 写真下:永川 智子)

 「昨日の夜、急遽情報開示すべきと考えた」――。オリンパスが10月27日に開いた記者会見の冒頭、高山修一社長はこう切り出した。同社が会見を開くのはこの日で2日連続。前日は高山氏の新社長就任会見だった。

 わずか2週間で社長が2度交代する異例の事態となったオリンパス。10月14日のマイケル・ウッドフォード元社長の解任を機に巻き起こった騒動は、収まる気配を見せない。

 本誌10月31日号では、ウッドフォード氏との約2時間にわたるインタビューを掲載した。同氏はオリンパスの過去の企業買収を巡る、不明朗な資金の動きを追及している。焦点となっているのは、2008年に英医療機器会社のジャイラスを買収した際、投資助言会社に支払った6億8700万ドル(当時の為替レートで約660億円)。そして、2006~08年に国内3社を買収した際に投じた734億円である。この3社については買収から間もなく、のれん代で557億円の減損処理が発生している。

 オリンパスは、「買収の費用や手続きは適正だった」との主張を繰り返す。しかし、コーポレートガバナンス(企業統治)の問題が明らかになったことで株価は急落。その責任を取る形で、ウッドフォード氏解任後に社長を兼務していた菊川剛会長も辞任するに至った。菊川前会長は2008年当時、社長として一連の買収を主導する立場にもあった。

 26日の就任会見で高山新社長は、事態解明を求める声に対し「第三者委員会を早期に立ち上げ、結論を出す」との姿勢を示した。ただし買収を巡る経緯の詳しい説明はなく、市場では「納得いく説明をしてほしい」との声が一段と広がった。こうした声を無視できなくなった同社は翌27日、急遽、買収経緯の情報開示に踏み切ったのだ。

 高山社長や森久志副社長などは会見で、ジャイラス買収で起用した投資助言会社を明らかにし、支払った報酬の内訳などについて説明した。また国内3社に関して、「減損した部分については当時の見通しが甘かった」(高山社長)と認めた。

コメント5件コメント/レビュー

いくら記者会見しても、隠蔽する事はやはり隠蔽し続ける。高山社長も退職すべきだ。日本の経済記者は怠け過ぎ、調査レポートをする余裕も意欲もない。日本企業の膠着様態、国際化はまったくできないことはオリンパスの件で見え見えになってくる。日本の株主は甘としか言えない。幸いにぼくは数年前から日本の株市場から全面撤退したお陰で、今回のようなガバナンスの茶番劇を楽しむことができた。(2011/11/08)

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いただいたコメント

いくら記者会見しても、隠蔽する事はやはり隠蔽し続ける。高山社長も退職すべきだ。日本の経済記者は怠け過ぎ、調査レポートをする余裕も意欲もない。日本企業の膠着様態、国際化はまったくできないことはオリンパスの件で見え見えになってくる。日本の株主は甘としか言えない。幸いにぼくは数年前から日本の株市場から全面撤退したお陰で、今回のようなガバナンスの茶番劇を楽しむことができた。(2011/11/08)

■結局、永年の粉飾を「企業買収」というスキームで糊塗したということなのだろうが、こんな時に旧経営陣は、何故に態々「外国人トップ」を据えてたのだろうか■「外国人トップ」の方が御し易いという意図があったとすれば、この人事がことの発覚の端緒となったというのも皮肉というしかない■それにしても、こんな名門企業の永年に亘る不祥事を看過して来た「監査法人」や筆頭株主の日生をはじめとする「機関投資家」は何を看ていたのだろうか。特に、契約者や預金者の資金を預かり運用する立場の「機関投資家」の責任は重大だと思うが如何に。。。。(2011/11/08)

 これまでの経緯からして、オリンパスはキヤノンに身売りとなり、ミラーレス技術と医療危機部門を座したまま手に入れたキヤノンの独り勝ちという展開が目に浮かびます。(2011/11/08)

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