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タイ洪水を機に「持続可能」な事業構造へ転換を

サプライチェーンマネジメントに重要な「社会性」

  • 峯村 創一

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2011年11月24日(木)

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 東日本大震災に続いてタイで大規模洪水が起き、今年は災害に対するサプライチェーンの脆弱さが相次いで浮き彫りになった。タイを発端する混乱は少しずつ収束に向かっている一方、日本企業には大きな課題を残した。

 今回の事態からメーカーはどのような教訓をくみ取り、マーケティングも含めた経営戦略を変えていくべきか。サプライチェーンマネジメント(SCM)研究の大家である神戸大学大学院経営学研究科の松尾博文教授に聞いた。

(取材構成は、峯村創一=フリーライター)

 タイ洪水は一部地域で収束の動きが出始めた。タイ工場の操業休止で部品が不足し、北米まで減産する事態が広がったトヨタ自動車なども、今は代替部品の調達にメドが立ち、全体の生産量は正常化に向かいつつある。

 しかし、タイ国内ではいまだ水没したままの工場も多く、完全に水が引いて工場内の生産設備を修理し、フル稼動させるまでには、なお時間がかかりそうである。

 果たして、現地に進出している日本の完成品や部品のメーカーは、引き続きタイに工場を置くべきか。それとも、このような災害リスクのある場所からは撤退すべきだろうか。「撤退などもってのほか」というのが、私の考えである。

サプライチェーンマネジメントの4つの視点

 企業経営者が、サプライチェーンマネジメント(SCM)を考える時には、次の4つのレイヤーを意識しなければならない。(1)実効性(2)システム特性(3)戦略性(4)社会性の4層である。

 SCMの研究は、「実効性」のテーマから始まり、より深く掘り下げた論考が行われてきた。「実効性」とは、IT(情報技術)を使っていかに情報の収集・共有を行うかというテクニカルな切り口だ。

 2番目の「システム特性」とは、需要の傾向、企業間が連携する際のインセンティブ、在庫管理の方法といった種々の仕組みやルールの特性を指す。

 3番目は「戦略性」。その企業のサプライチェーンが、スピード、柔軟性など何を重視するかによって、SCMのタイプも変わってくる。

 そして、これら3つのレイヤーを支える4番目の層として、その重要さが最近指摘されているのが「社会性」である。

 例えば、雇用の継続性や、児童労働の排除、優れた技術者や技能者を育成する大学や高校、専門学校などの教育環境などが挙げられる。これらを顧みずに、安定したSCMを存続することはできない。人の家の軒先を借りて商売をさせていただいていたのに、水たまりができたからとさっさと去ってしまうようでは、ビジネスパートナーとして信用を得られるわけがない。

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