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ハイヒールの女を歩かせるな

シグナルを見落とす男は好意すら得られない

2011年11月25日(金)

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 社内に好きな相手がいますが、なかなかうまく運べません。相手の気持ちもわかりません。社内恋愛の手ほどきを…。(20代男性)

 遙から

 社内恋愛は難しい。難しいどころか恋愛の“れ”の字に行くまえに撃沈した例を紹介したい。久しぶりに仕事で一緒になった旧知の友と「今度一度、食事でも」という話があった。私も「喜んで」とその機会を無理なく待っていた。

 大人の場合、この、“無理なく”というところがミソで、「食事」となるなり「いつ?」「じゃ、その次は?」とはならない。決して無理をしないのだ。あくまで私流だが。

 そうしているうちに無理のない機会がやって来た。

 「じゃあ明日仕事終わりに。詳細は会ってから」と前日メールを打ち合った。

 ここまではよかった。ここから、その男性は私流でいう「大人の社内恋愛」というベクトルに向かってたくさんの地雷を踏んだ。

 あくまでこれは女性視点でだが、最初は友達、から、恋愛、に移行するまでには男性側がやってはならないいくつかのことがある。

 それを自分のフィールドワークから披露したい。

 ここで押さえておきたいポイントとしての互いの感情。私の感情はあくまで“友達”でそれ以上のものはない。あるのは“好意”だけだ。男性は私に対し“好意”はある。それ以外の感情は未知だ。

 仕事の合間、店を選ぶ役目の私は男性に確認した。帰宅後、または、翌朝の仕事の有無を含めた状況により選ぶ店が変わる。これは店を選ぶ側の配慮としてある。

 翌朝が早ければ1件のみ、ゆっくり食事と話をできる店。帰宅後残業があるようだったら自宅からそう遠くない場所で選んであげる。つまり、神戸に帰って仕事が待っているのに京都で食事しない、ということだ。また、翌日仕事がオフなら食事&バーくらいの2軒は最低考えておく…というふうに。

 「食事後の仕事の状況教えてくれる?」と私は仕事場で聞いた。

 すると「それはまた後で」とお茶を濁された。

 あ、仕事場でメシ会の話をしてくれるな、ということね、と私は解した。そして、どこの店も予約もしないまま仕事が終わり、夜を迎えた。

 「店の場所をメールで教えてくれたらそこに行くから」とメールが男性から来た。

 っていうか、同じ仕事を同時刻に終えたのだから、ここから一緒に店に行けば面倒ないのに、と不可思議にそのメールを読んだ。スタッフに聞くと「もう男性はとっくに現場を出ました」とのこと。

 「???」

 いぶかしい思いを抱えて、メールではラチがあかず電話で喋ることにする。

 なぜ、食事会ごときでこれほど連絡一本不自由なのか、もうここで私のセンサーは黄信号になっている。

 「実は僕、今日、車で来ていて、その店に直接行くから」という電話での返事だった。

 ならば、駐車場のある店にせねばならない。

 しかし今日が食事会だと分かっていて、なぜ車で来るのか? 私は食事会だから車は家に置いてきたというのに。

 それなら、と、仕事場に近く、誰もが迷わない駐車場のある店をメールで指示して、私は先にレストランに行き、男性を待った。

 ところがなかなか来ない。なぜ同時刻に同じ職場で仕事を終え、レストランでこれほど待つことになるのか、私の苛立ちセンサーはふつふつと上昇した。

 「お待たせ」と男性は来た。

 不機嫌センサーはいったん抑え、にこやかに食事を始めた。途中からスタッフも呼び、皆でワイワイとにぎわった。私の行きつけの店なので支払いは私がした。

 翌日の仕事はオフだというので2軒目をいくことにした。男性は2軒目は支払った。その時、スタッフが叫んだ。

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「ハイヒールの女を歩かせるな」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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