• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

大阪「ハシズム」に群がる中央政界

市長選と府知事選で大阪維新の会、完勝

2011年11月29日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 大阪の府知事と市長のダブル選挙の投票が締め切られた11月27日の20時。テレビ各局は維新の会の候補者である市長候補の橋下徹氏と知事候補の松井一郎氏の当確を告げる速報テロップを一斉に流した。

 市長選だけでなく、知事選までも大差で敗れる“瞬殺劇”は、「橋下陣営有利ながらも接戦」を信じた平松邦夫氏の支持者からすれば、予想外の速さだったかもしれない。

 民主党と自民党の大阪府連だけでなく、共産党までもが支持に回った平松陣営の事務所は、あまりにも早い敗戦のテロップに一瞬のどよめきが起こったが、すぐさま静まりかえった。

 一方、完勝に湧く維新の会陣営には、祝意を伝えに中央政界から議員が訪れるなど、早くも「橋下ブランド」を巡る駆け引きが始まっていた。

 維新の会の完勝を伝える速報テロップはまるで、橋下氏争奪戦の始まりを告げる号砲のようだ。

平松氏、組織票頼みが裏目に

 大阪市民が戦後初めて、行政経験のない民間人の平松氏を市長に選んだのは4年前のこと。わずか4年の間に、平松氏を有権者は「既得権益の守り役」とその印象を変えてしまったのだろう。

落選した平松邦夫氏

 地元の医師会や歯科医師会など、数々の団体が平松氏を「最適候補者」と推す認定証が選挙事務所の壁を飾る。大阪市の職員や連合大阪に教育関係者。大阪市が筆頭株主であり、橋下氏とバトルを繰り広げる関西電力は社を挙げて積極的に平松氏の支援に回った。

 選挙の票田とされる多くの団体をもってしても、橋下氏の牙城は崩せなかった。そのブランド力に、中央政界や地方の政治家が触手を伸ばそうとしている。

 「既成政党の力の無さを世間に露呈しただけ。知名度のある代議士の応援もなく、生殺し状態やったわ」

 事務所で平松陣営の敗戦を見届けた自民党の大阪府連の関係者はため息混じりにこうこぼし、足早に事務所を後にした。

 「橋下主義=ハシズム」への対立姿勢は、有権者の目に「改革を邪魔する抵抗勢力」と映ったようだ。有権者は既存の政治に「NO」を突き付け、閉塞感から抜け出せない大阪の早急な改革を迫った。

「たとえ独裁でも、動く政治を感じたい」

 真面目にじっくりと改革を推し進める平松氏の手腕を評価する人も少なくない。だが、有権者はもっと素早く、劇的な変革を牽引できるリーダーを望んでいた。たとえそれが、独裁政治の危険性をはらんでいると分かっていても、だ。

 40代男性の有権者は語る。

 「政治に動きを感じたい。橋下さんの掲げる改革は、良い面だけやなくてアカンところもたくさんある。そりゃ分かっとるけど、動きを感じたいんや」

コメント34件コメント/レビュー

大阪市と大阪府のダブル行政、大判振る舞いの大阪市と財政余力のない大阪府、これが橋本氏を大阪都構想に向かわせたものだろう。教育に関しては多くの間違いを犯しつつあるので、教育は毎期の損益計算書ではないという平凡な事を悟ってもらって、先生と生徒と社会の中で育つように配慮を願いたい。 いずれにせよ、大阪都は日本に2つ目の目玉を作り、東京都とシーソーゲームを期待したい。 昼に公園を通ると、関東では子供と母親の姿はちらほらだが、関西では結構にぎやかなのだ。外で遊ぶ子供の声はいかほどに心をなごませるものであろうか。西行10首歌「うない子がすさびに鳴らす草笛の声に驚く夏の昼ぶし」(ちょっと間違っているかもしれません)(2011/11/30)

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

「大阪「ハシズム」に群がる中央政界」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

大阪市と大阪府のダブル行政、大判振る舞いの大阪市と財政余力のない大阪府、これが橋本氏を大阪都構想に向かわせたものだろう。教育に関しては多くの間違いを犯しつつあるので、教育は毎期の損益計算書ではないという平凡な事を悟ってもらって、先生と生徒と社会の中で育つように配慮を願いたい。 いずれにせよ、大阪都は日本に2つ目の目玉を作り、東京都とシーソーゲームを期待したい。 昼に公園を通ると、関東では子供と母親の姿はちらほらだが、関西では結構にぎやかなのだ。外で遊ぶ子供の声はいかほどに心をなごませるものであろうか。西行10首歌「うない子がすさびに鳴らす草笛の声に驚く夏の昼ぶし」(ちょっと間違っているかもしれません)(2011/11/30)

20数年前大阪には、「対東京」「大阪復権」をしようという空気があった。それがいつの間にかしぼんでしまって、政治に全く期待をしない空気が出来てしまった。それを良いことに府市共に首町選挙には、各会派相乗りで組織選挙を展開してきた。これに対して有権者は、苦々しく思ってきたが「どうにもならんわ」と諦めていたのが本音だろう。しかし、橋本氏が出てきて良くも悪くも実行力があり、議会や一部の取り巻き、役人の言うなりにならず言うべきは言う、やるべきはやる間違いは間違いと直ぐに認める。彼になら「大阪復権」ではなく、これまでとは違った大阪を作るのではないかと、言う期待がある。大阪以外でも首長選挙では、各会派が相乗りで組織選挙をしているところが沢山ある。正に議員と役所、一部の取り巻きだけの政治であることは、明白と言える。これを機会に自分の住む県、市、町が、本当に緊張感のある、住民のための政治をしているかどうか見直すべきではないかと思う。今回の選挙で維新の会が勝利したことは、住民の手に政治を取り戻すきっかけにしなければならないと考える。(2011/11/30)

かつて大阪市で仕事のため通勤し、大阪府民だった者から一言。淀屋橋駅で降りて「北浜」はどこですかと聞くと東(お城の方)の方を指す人が大半です。事実大阪支店に勤務している者の大半は大阪府下か京都、神戸、奈良在住で大阪市民なんて一人も居ませんでした。日頃の会社生活の大半は大阪市なのに、大阪市の事なんかまるで関心なし。大阪府民はと言えば、一度もお世話になったことなんか無い始末。京都や神戸生まれの連中からは「え?!大阪」(大阪住まいからして人格疑うような反応!)と言われます。要するに大阪市、大阪府に住んだら人生負けみたいな町でした。やっと世間に顔向けできる候補者と政治団体が大阪に生まれた事で、プライド取り戻そうとする大阪人の投票行動でしょうか?食い倒れの大阪が新メニュー「ハシモト」をそれ何?で一度は食ってみるかでしょう。(2011/11/30)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

変化を受け入れやすい組織体質があればビジネス上の“地殻変動”が起きた際にも、他社に半歩先んじられる。

井上 礼之 ダイキン工業会長