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立ち上がらない日本の若者

2011年12月2日(金)

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経済格差に抗議するデモ。なぜか日本には波及しない。恵まれた環境が、日本の若者の反抗心をそいでいるのか。デモを主導する若者の間でさえ、連帯できない無力感が漂う。

 「なんか、とにかくデモがしたい」

 早稲田大学社会科学部5年の小沼克之さんは今年7月、10人ほどの仲間と大学内で抗議活動を始めた。

米ニューヨークで起きた経済格差に抗議するデモに比べると、日本の学生デモ(昨年)は規模もメッセージも迫力を欠いている

 最初の動機は「大学に学生が集まる場がない」という問題意識だった。早大では放課後に空き教室を利用するのに大学の許可が要る。学生会館を使うにも、活動実績などの要件を満たさなければならない。「何で集まるだけで大学の許可が必要なんだ」。抗議活動の団体は「勝手に集会」と名づけた。

 拡声器を片手に学内でデモや討論会を続けるうちに、議論となるテーマは就職活動や若者論、経済格差問題などに広がっていった。大隈講堂前の広場に鍋を持ち込んで宴会を開くなど、規制を強める大学に対して風変わりな抗議活動も展開した。こうした動きがインターネット上で話題を集め、他大学の学生も参加するようになった。

 慶応義塾大学経済学部2年の宮内春樹さんもその1人だ。宮内さんの場合は、入学直後から就活に有利な科目やサークルを選ぼうとする周囲の学生に違和感を覚えていた。「大学生活が就活に侵されている」。問題意識を率直に議論できる仲間が必要だった。

 米ニューヨークのウォール街から世界各地に広がった経済格差に抗議するデモに触発され、小沼さんや宮内さんは勤労感謝の日の11月23日に東京・新宿で企業の採用活動の現状に異議を申し立てる「就活ぶっこわせデモ」を開催することを決めた。ネットの動画番組に出演して参加を呼びかけると、すぐに30人近い学生が参加を表明した。

日本の若者は恵まれている?

 大学4年生の就職内定率(10月1日時点)が2年連続で60%を割り込むなど、厳しい雇用情勢が続く中、今年も新卒採用への不満を訴える学生デモが全国各地で企画されている。参加者の数は年々増加し、主張する内容も次第にエスカレートする傾向にある。

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「立ち上がらない日本の若者」の著者

白石 武志

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社編集局産業部(機械グループ)、京都支社、産業部(通信グループ、経営グループ)を経て、2011年から日経ビジネス編集部。現在は通信、半導体、家電業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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