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オリンパス取締役辞任、「これからが面白いよ」

渦中のひと、ウッドフォード元社長の告白(4)

2011年12月2日(金)

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 11月下旬、解任後初めて来日して東京地検特捜部や警視庁、証券取引等監視委員会の捜査に協力し、11月25日に開かれたオリンパスの取締役会にも出席したマイケル・ウッドフォード元社長。翌26日土曜日には、オリンパスの一連の買収事件を調査している米連邦捜査局(FBI)、米証券取引委員会(SEC)、米司法省の捜査に協力するため米国に飛び立ったが、滞在先のニューヨークで12月1日、オリンパスの取締役を辞任したと発表した。

 なぜ、この段階で突然、取締役を辞任したのか。その理由を聞いた。

(聞き手は石黒千賀子=日経ビジネス副編集長)

―― どうして突然、12月1日にオリンパスの取締役を辞任したのか。

マイケル・ウッドフォード:11月29日付でオリンパスの高山修一社長が出した「『経営体制の刷新』と『将来ビジョンの提示』の検討体制の構築について」と題するプレスリリースが決定打だった。

マイケル・ウッドフォード氏(写真:菅野勝男)

 高山社長は、「今後の不祥事を防ぎ、内部管理体制を強化するための新たな企業統治の仕組みとその体制作りを検討する」チームを立ち上げ、自らがその総責任者を務めると発表した。しかし、これまでの買収に関連した一連の問題に彼がどう対応してきたかを考えると、「お笑い話」もいいところだ。

 菊川剛社長が辞任した翌日に、高山社長は記者会見で一連の買収は「適正」だと言っていた。「買収に伴って支払った金額もすべてそれだけの価値があった」と発言した張本人なのだ。彼は「何かがおかしい」と思わなかったし、「取締役の責務とは何か」もよく分かっていない。

 「ガバナンス体制チーム」は新たな役員の選定を進めるのが狙いだろう。高山社長も残りの役員も、これだけの事態に発展したのだから、どこかの時点で辞任せざるをえないとの認識はあるようだ。しかし、彼らが新たな経営メンバーを決めるというのはあってはならないことだ。

 私が何の行動も起こさなければ、高山社長の指示のもと次の役員候補の選定が進み、日本の大株主などから支持を得た新たな経営メンバーが決まるだろう。どこかの時点で、現経営陣は退任して、新メンバーに入れ替わるわけだ。そうすれば、今回のオリンパスの問題はそこで終止符が打たれる。

 そんなことがあってはならないが、取締役にとどまる以上、行動に制約を受ける。だが、取締役を退任すれば、オリンパスの経営刷新に関心を持っている様々な利害関係者と連携することが可能になる。だから、私は辞任することを決断した。

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「オリンパス取締役辞任、「これからが面白いよ」」の著者

石黒 千賀子

石黒 千賀子(いしぐろ・ちかこ)

日経ビジネス編集委員

日経BPに入社後、英LSEに留学し修士取得。日経ビジネス、日経ナショナルジオグラフィック、日経ベンチャーを経て、2003年日経ビジネスに編集委員として戻る。主に、本誌の「世界鳥瞰」の欄を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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