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私が描いた武富士、レナウン、振興銀行の儲け方

「お騒がせ企業」を飲み込む新・金融王

2011年12月21日(水)

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 2006年の改正貸金業法や最高裁判決によって、消費者金融業界は壊滅的な打撃を受けた。だが、焦土と化した業界で、勢力を拡大している企業集団がいる。それは、藤澤信義氏が率いるJトラストとネオラインホールディングス(HD)だ。両社とも藤澤氏が社長を務めるが、資本関係はない独立会社だ。

 これまでに、イッコー(現Jトラスト)やクレディア、三和ファイナンス、プロミスやアイフルの子会社、ロプロなどを傘下に収めた。この8月には、楽天KCのカード事業を買収。最後は下りたものの、武富士のスポンサーにも名乗りを上げている。

 2011年9月末の貸付残高は約1300億円(JトラストとネオラインHDの合計)。2008年4月に15億円だったことを考えれば、その急拡大が際立つ。東京大学医学部卒という異色の経歴を持ち、ライブドアクレジットの社長も務めた藤澤氏の眼には何が映っているのか。

 なぜノンバンクの買収を積極的に進めたのか。その理由の1つに、過払いの影響が少なかったことがあります。

藤澤 信義(ふじさわ・のぶよし)氏
1970年岐阜県生まれ。東京大学医学部を卒業後、2001年にビィー・ジャパンに入社。2003年社長に就任。その後、2005年にライブドアクレジット社長を経て、かざかファイナンス社長に就任すると、当時のスポンサーだったアドバンテッジパートナーズからMBOで独立、ネオラインキャピタル社長に就任した。現在はJトラストとネオラインHDの社長を務める。

 2005年9月、私が社長を務めていた不動産担保融資を手がけるビィー・ジャパンがライブドアの傘下に入り、その後ライブドア不動産になりました。ただ、その直後にライブドア事件が起きまして…。翌年の1月に堀江(貴文)社長が逮捕されると、私の上司が目の前からいなくなっていきました。

 その当時、私はライブドア不動産だけでなく、消費者ローンを手がけるライブドアクレジット(現ネオラインキャピタル)の社長を務めていましたが、金融機関の借り入れなどもあったため事後処理に忙殺された。それもあって、消費者ローンの貸し付けに消極的にならざるを得ませんでした。

 その状況下で、我々が何をしていたかというと、無担保の消費者ローン債権を回収する一方で、担保を取って利息制限法の範囲内で融資する担保ローン残高を増やしていました。その後、ライブドアの金融部門はアドバンテッジパートナーズの傘下になりましたが、その間もポートフォリオの入れ替えは進めていたんです。

 現状、消費者ローンや商工ローンなどのファイナンス事業は上場会社のJトラストに集約しつつありますが、Jトラスト自体の過払いリスクはほとんどありません。ライブドア事件の逆風が強く、社会的に何もさせてもらえなかったというのが実状でしたが、それが不幸中の幸いとなりました。

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「私が描いた武富士、レナウン、振興銀行の儲け方」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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