「時事深層」

日本発の「世界一」が集結

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2011年12月15日(木)

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「第10回日本イノベーター大賞」の表彰式が開かれた。「緩まないナット」を開発した若林氏が大賞を受賞。なでしこジャパンの佐々木監督など多彩な顔ぶれが集った。

 12月2日、10回目を迎える「日本イノベーター大賞」(日経BP社主催、第一三共協賛)の表彰式が、東京都内のホテルで開かれた。

 今年の受賞者は4人。選考委員長を務めた小宮山宏・三菱総合研究所理事長は総評で「東日本大震災で試練を負った日本人を励ます『世界一』が揃った」と語った。

 大賞は、ハードロック工業の若林克彦社長。「東大阪のエジソン」の異名を持つ若林社長は、日本建築の伝統である楔(くさび)の技術を応用した「緩まないナット」を30年以上前に開発した。現在では、震災の衝撃に耐え1両も脱線することがなかった東北・上越新幹線や、国内の重要建築物などに多用され、英国や台湾など営業エリアを世界に広げつつある。

左から田澤玲子氏(小暮氏の代理)、井上氏、若林氏、佐々木氏(写真:菅野 勝男)

 円高や資源高など六重苦に悩む日本の製造業。それでも若林社長は「『心豊かな創造性を磨き、無から有を生み出し進展させる』という基本理念の下、自分たちのやるべきことをやれば、おのずと未来が拓ける」と話した。

「絶対1位でなければならない」

 特別優秀賞は、理化学研究所と富士通が共同開発したスーパーコンピューター「京(けい)」の開発チーム代表、井上愛一郎・富士通常務理事が受賞した。京プロジェクトは2009年11月、事業仕分けで蓮舫参院議員に「2位じゃダメなんでしょうか」と指摘された。

 しかし井上氏らは「むしろ莫大な税金を投入してやる以上、絶対に世界一でなければならない」と奮起。今年6月、世界のスパコンの演算速度ランキングである「TOP500リスト」で2位の中国に3倍以上の差をつけて首位の座を獲得。2004年の「地球シミュレーター」以来、7年ぶりに日本のスパコンを世界一に返り咲かせた。

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白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者。日経BP社入社後、日経ビジネス編集部に配属。翌年日経ビジネスアソシエ編集部へ移り、若手ビジネスパーソン向け経済情報を取材・執筆する。2007年から再び日経ビジネス編集部へ。重工、中堅・中小企業を担当。近年は第一次産業や人材業界に関する取材にも注力する。趣味は幼少期から続く宝塚歌劇鑑賞(月2回の観劇はマスト)と、ハマってから6年目になる阿波踊り。今年も徳島と東京・高円寺で踊る予定。

佐藤 央明(さとう・ひろあき)

日経ビジネス記者。出版社勤務や大学院留学などを経て、2004年日経ホーム出版社(現日経BP社)入社。日経トレンディに約6年勤務。2011年1月より日経ビジネス編集部在籍、流通グループ所属。

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者。

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者。大学院卒業後、2006年日経ホーム出版社(現日経BP社)入社。日経マネーに5年間在籍。資産運用や家計管理に関する記事を手がける。2011年4月より現職。マクロ・金融・政治グループ所属。趣味・特技は学生時代から続けている空手(松涛館流二段)で、自称「サラリーマン空手家」好きな言葉は「志は高く、目線は低く」



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