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中国がユーロ救済を拒む理由

中国は尊敬されることを求めている

  • ヤオ・ヤン(北京大学中国経済研究センター)

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2011年12月21日(水)

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 財政危機からの脱出を目指す欧州では、中国政府による救済を期待する向きが強い。だが、2008年の金融危機の時とは異なり、今回、中国は慎重な姿勢を見せている。

 背景には、中国の経済体制をいまだに異質なものと見る欧米諸国への苛立ちがある。その中国側の考えを北京大学中国経済研究センターのヤオ・ヤン氏が説明する。

[筆者]北京大学中国経済研究センター、ヤオ・ヤン氏

 中国はユーロ救済の手助けをするだろうか。8月、温家宝首相は、中国は必要とされるときには欧州を支援する用意がある、と述べた。しかし12月に入って北京で開かれたフォーラムで、中国外務省の傅瑩次官は、それはできない、と明言した。「中国は欧州を救済するべきとの議論は有効ではない。中国の外貨準備はそうした目的のために運用されてはいないからだ」というのだ。

 ここ数カ月、欧州諸国の首脳や国際通貨基金(IMF)の幹部は中国がユーロ救済に手を貸してくれることを期待してきた。しかし、温首相はそのためにいくつかの条件を提案した。その1つは、欧州連合(EU)が中国を市場経済の国であると認める、というものだ。それに対して欧州各国の首脳は、1つの条件にも同意しなかった。だから傅瑩次官は、助けることなどできない、と強く言ったのだ。

変わらない欧米の対中認識

 「市場経済国」であるというステータスは象徴的な意味が大きいが、中国にとっては重要だ。欧州委員会と弁護士はいま、世界貿易機関(WTO)が2016年に中国に対して市場経済国であるとの地位を与えるべきか否かで激しい議論を交わしている。しかし結論がどうであれ、それで得られる利益は限定的だ。中国にとって市場経済国と認識されることの最大の利益は、WTOの規則にもとづく反ダンピング行為を告発されることが避けられる点だ。

 しかし、中国で大切なのは、象徴だ。多くの中国人は、中国が市場経済国ではないと思われるのは、過去30年にわたる中国の、時には辛かった改革を否定するものだと信じている。

 とりわけ、中国は、自分たちのことを抑圧的な国であるばかりか、自由市場経済ではなく国家資本主義という経済モデルの国であるといまだに認識している西側の先進国から受け入れられたという印が欲しいのだ。

見落とされている変化

 西側の中国に対するそうした評価はあまりに極端だ。確かに中国の国家体制は多くの点で権威主義的だが、黒と白とに分けきれるものではない。30年の改革を経て、中国の経済や社会、そして一定程度だが政治システムも、大幅に変わりつつある。

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