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揺れる中国~「介入すれば日米韓と衝突」「傍観すれば共産党内で抗争」

金正恩政権は中国か、朝鮮人民軍の傀儡

  • 荒木 和博

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2011年12月27日(火)

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 金正日の死によって北朝鮮が今後どうなっていくのかに注目が集まっている。北朝鮮の変化は両隣である韓国と中国にも影響を与え、その影響は日本や米国・ロシアにも広がる。変数が多すぎるため将来の予想は極めて難しい。

 それを解くカギの1つが、歴史を遡ることである。金正日が後継者に決まってから父金日成が死ぬまでのこと、そしてその後の流れを考える、と金正日の死と金正恩の後継、そして将来の北朝鮮の姿がある程度見えてくる。

解剖までして、過労による心臓疾患と発表

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信は2011年12月19日、前日18日付の「医学的結論書」を発表した。

 「偉大な指導者金正日同志は、心臓及び脳血管の疾病のため長期間、治療を受けてきた。強盛国家建設のための超強度強行軍の日々に折り重なった精神的・肉体的過労により2011年12月17日、走る野戦列車の中で重症急性心筋梗塞が発生し、ひどい心臓性ショックが合併した。発病後直ちにすべての救急治療対策を講じたが、2011年12月17日8時30分に逝去した。2011年12月18日に行われた病理解剖検査で、疾病の診断が完全に確定した」

 実は北朝鮮は、金正日の父・金日成が1994年7月8日に死亡したことを発表した後にも「医学的結論書」を発表している。内容は以下の通り。「たび重なる精神的な過労により、7月7日激しい心筋梗塞が発生し、心臓ショックを併発した。あらゆる治療を行なったにも関わらず心臓ショックが悪化し、7月8日2時に死亡された。病理解剖検査で疾病の診断が確定した」。

 平たく言えばどちらも、仕事による過労で心臓が機能障害を起こしたということだ。そして2人とも解剖により、「疾病の診断を確定」したとしている。実際にやったかどうかは別として、解剖したと発表したのは、そうしなければ「暗殺されたのではないか」など国民が不審に思うからであろう。

親子の確執~核開発を続行 vs 改革開放と米との融和

 金日成の死に至る少なくとも半年以上の間、親子の間は極めて緊張した状態だった。北朝鮮核危機を回避すべく94年6月に米カーター大統領が訪朝した折、金正日は多忙を理由に会わなかった。カーターと会っていたのは金日成のみである。その金日成に寄り添ってファーストレディとして振る舞ったのは金聖愛であった。

 金聖愛は金正日からすれば継母に当たる。1970年代初めまで「国母」として権勢を振るっていた。前妻・金正淑の息子である金正日は後継者になるにはほど遠い状態だった。金聖愛の専横を快く思わないパルチザングループ(金正日の実母・金正淑もその1人だった)と手を結んだ金正日は、金聖愛の兄弟の不正を理由に金聖愛から権力を奪い、自らが後継者になった。以後、事実上幽閉していた金聖愛がファーストレディとして登場したのは金正日にとって衝撃だったろう。あるいは金日成は、金正日を後継者の地位から引き下ろすことまで考えていたのかもしれない。

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