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2011年11月の新車販売でダイハツ工業などが躍進。「クルマ離れ」が続く国内で、軽自動車が快走を続ける。トヨタ自動車やホンダなど登録車メーカーも熱視線を注ぐ。

 「アルトエコの受注は堅調。店頭での問い合わせも多い」(スズキ広報部)。スズキが12月13日に発売したアルトエコは、独フォルクスワーゲンとの提携解消など、厳しいニュースばかり注目されていたスズキにとって、久々に明るい話題と言える。

 アルトエコはガソリン1リットル当たり30.2km(JC08モード)という、全ガソリン車で最高の燃費性能を達成し、主力車種の「アルト」の新ラインアップという位置づけで発売した。

 それだけに燃費性能への執念はまさに「なりふり構わぬ」という表現がぴったりだ。もちろん高効率エンジンや、車両が時速9km以下に減速するとエンジンが自動停止する新開発のアイドリングストップ機構を搭載するといった技術面の努力はある。

 だが、最も重要なポイントはほかにある。「従来のアルトでは30リットルだった燃料タンクを20リットルに削っている」と自動車メーカーの技術者は指摘する。燃料タンクが小さくなれば、車重は軽くなり燃費は良くなる。航続距離の3分の1を犠牲にしても「最高の燃費性能」をうたいたかったのは、もちろんそれが消費者に一番分かりやすく響くとの心算があってのこと。その執念がまずは奏功した。

 燃費性能を打ち出したことで、快走する軽自動車はほかにもある。

 自動車業界団体によれば、2011年11月の新車販売ランキングでダイハツ工業の「ミラ」が大躍進した。9月に発売し、JC08モードでガソリン1リットル当たり30.0kmというHV(ハイブリッド車)並みの燃費性能を叩き出した新型車「ミライース」の販売が好調だったためだ。トヨタ自動車のHV「プリウス」には及ばなかったが、ホンダの小型車「フィット」を抜いた。


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