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ご相談
年配男性が多い職場で、うまく立ち回る女性がいて、腹が立ちつつ自分はそうできません。どう存在すればいいのでしょう?(30代女性)
遙から
ある大学の同窓会総会にゲストで招かれた。私はそこの卒業生ではないが、卒業生でかつてテレビ局で活躍した男性、今現在活躍している女性たちがステージに立った。
かつて共演した男性司会者が私を紹介する。
「それでは本日のゲストを、年をとったほうから紹介します」
若い女性には「それではフレッシュな〇〇さん」と紹介する。私に「どうぞピチピチした若い女性をいじめてください」と話をふる。
トークショーの最初から最後まで、その軸は“年齢”だ。若さこそ価値があり、ベテランは老害、と、私よりずっと年食った男が吐く。
だったらテメエが最初に退場しろ、と、言うまでもなくすでに“かつて”の人だ。
ああそうだった、こうだった、ずっとこうだった…と、私はノスタルジックでビターな感覚を思い出した。かつてこういう価値観の男性ばかりの中で仕事をしてきた。こういう“ババア”扱いは25歳からすでに始まった。懐かしく思い出すということは、そういう男性が減った、ということでもある。少なくとも公の場では。年齢執着型男性は絶滅危惧種ではなく、もはや絶滅種になった。
トークショーが終わり、フレッシュでピチピチしたほうの女性ではなく、私の前に男性客たちの名刺交換の長蛇の列ができた。どれほど司会者がババアとこき下ろそうが、客は“フレッシュ”に浮かれない。
目前の客との価値観すら共有できていないのだから、“かつて”の人らしい。
あ、それと、ババア扱いには男の嫉妬も混ざっている。面倒だが、それも慣れている。
年配男性の名刺を見ると銀行・商社・ホテルの役員だ。著名ビルのオーナーもいる。さすがの男性たちも同窓会で揃うと学生ノリになり、キャッキャと不思議に可愛く見える。
こういう“総会”と名のつくものは男性たちの社交界だと実感する瞬間だ。女性たちはまず少数派であり、男性ほどは出世せず、ひっそりと参加しているように見える。
若い男性たちがこれまたキャッキャと私を囲む。「元気が出ました。もう一回教えてください。僕たちへのメッセージを。若い男は何が必要なんでしたっけ?」と、紙とペンを持っている。
どうすれば関西が元気になるか、が、その日、本来のトークテーマだった。その時の私の発言だ。
私は、「関西が元気になるには女性が元気でないといけない。女性が元気になるにはまず、年配男性は金出して口出さないこと。女性にとって年配男性の価値は“金”につきる。若い男性は、金がないのだから元気と勇気と度胸で勝負してほしい」と発言した。
笑いを狙ったつもりだった。
「元気と、勇気と、もひとつ、なんでしたっけ?」とマジ顔で私に聞く男性はペンを走らせながら、「僕、本当に元気が出ました」と言ってくれる。
「こいつ失恋したんです」と同窓生が笑う。
「どうも女性は深い関係を希望していたようですが、僕はそれに気づかず、逃げられてしまいました」とフラれた男性が言う。
「女性には積極的に行くべきだったのですね」。
そう結論づけ、納得しようとする男性に私は待ったをかけた。
「それは違う」
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