• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

経営陣を提訴も、苦難続く

オリンパス問題

2012年1月18日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

委員会報告を受け、現旧役員19人に損害賠償を求めたオリンパス。一方、ウッドフォード元社長も委任状争奪戦からの撤退を表明。企業統治の再構築や市場の信頼回復など、課題は残されたままだ。

プロキシーファイトを断念したマイケル・ウッドフォード氏は、日本社会への失望感を隠さない(写真:的野 弘路)

 オリンパスは10日、損失隠し問題に関連した歴代経営陣の責任を調べていた「取締役責任調査委員会」(手塚一男委員長)が提出した調査報告書を発表した。この内容を受けて、同社は既に8日、菊川剛前社長及び高山修一社長ら現旧経営陣19人に対し、総額36億1000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴していたことも発表した。

 報告書によると、損失隠しに関与したり、認識していた者は、菊川前社長、森久志・前副社長、山田秀雄・前常勤監査役、下山敏郎元社長、岸本正寿元社長、中塚誠元取締役の6人。善管注意義務に違反したとして、彼らに損害賠償責任を求めた。高山社長や川又洋伸取締役ら現取締役6人を含む13人に対しても、損失隠しの事実を見過ごした責任を認定している。

 厳しい追及にも見えるが、損失隠しによる会社が受けた損害は約859億円に上る。賠償請求額が損害額を大幅に下回っている理由は、「現旧取締役の支払い能力を考慮した」(オリンパス)結果だという。しかも、36億1000万円は全19人の間での連帯債務。よって、会社が実際に受け取る金額の上限に過ぎず、裁判の展開次第ではさらに減額する可能性がある。

 「居座り」が懸念された高山社長は、ついに退任を明らかにした。報告書で「責任なし」とされた現取締役3人を除き、高山社長以下6人の現取締役は、春に開催予定の臨時株主総会をもって退任することを発表した。

日本社会への不信が募る

 だが、「トップ復帰」によって企業改革を目指していた元社長のマイケル・ウッドフォード氏も、戦線から離脱した。昨年末には、「臨時株主総会で自らの社長復帰を含む役員候補案を提案し、委任状争奪戦も辞さない」と語ったが、1月6日、日本記者クラブで会見し、対抗策を断念すると発表した。

コメント4

「時事深層」のバックナンバー

一覧

「経営陣を提訴も、苦難続く」の著者

石黒 千賀子

石黒 千賀子(いしぐろ・ちかこ)

日経ビジネス編集委員

日経BPに入社後、英LSEに留学し修士取得。日経ビジネス、日経ナショナルジオグラフィック、日経ベンチャーを経て、2003年日経ビジネスに編集委員として戻る。主に、本誌の「世界鳥瞰」の欄を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面倒くさいことを愚直に続ける努力こそが、 他社との差別化につながる。

羽鳥 由宇介 IDOM社長