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中国で快走を続ける日産自動車。2012年上半期に合弁企業が中国市場専用車を発売する。徹底した現地開発が示すモノ作りの未来とは。

 「中国市場以外で発売しても、売れるんじゃないの」。中国・広州で2012年上半期に発売予定のクルマを見た自動車ジャーナリストたちは普段のシニカルさを忘れ、驚きの声を上げていた。

 このクルマの名前は「啓辰(ヴェヌーシア) D50」。日産自動車と中国・東風汽車の合弁企業、東風日産が2012年上半期に発売する。これまで東風日産は出資元である日産や東風のブランドのクルマを販売してきた。東風日産ブランドのクルマを販売するのは、初の試みとなる。

専売店を設け、「ヴェヌーシア」ブランドの確立を目指す

 目を引くのはD50の堂々としたたたずまいだ。中国ではクルマを初めて買う人が多く、所有すること自体がステータス。そうした中国人の好みに合わせた存在感のあるデザインにしたという。

 中国では富裕層へのクルマの普及が進み、これから30〜40代の比較的余裕がある層の購入が活発化しようというところ。D50はこの層への売り込みを目指す。価格は未発表だが、日本勢や独フォルクスワーゲンなどの同クラスの商品よりも安くすると見られ、中国の現地完成車メーカーのクルマと競合することになる。

 冒頭のジャーナリストが驚いたのは、D50が企画・開発から製造に至るまでのすべてを、初めて中国国内で完結したクルマだからだ。これまで日本メーカーは国内で企画・開発したクルマを一部カスタマイズして、中国で生産・販売するのが一般的だった。


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