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グローバル化で勝ちたいならインド人脳を取り入れよ!

5歳の小学生が19×19を諳んじる

2012年1月25日(水)

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 2011年12月末、久しぶりにインドを訪れた。そのカオスと熱気に圧倒された。また様々な格差が、非常に大きなスケールで存在することにも驚いた。富、技術、教育、食事――同じ時代に同じ空間に存在しているとは思えないほど階層によって違いがあった。上の層はすべてを持っている。

 今回、インドで、世界的に活躍する経営者たちと交流した。彼らがすべて――英語力、プレゼン能力、論理的思考力――にずば抜けていることに感銘を受けた。彼らに聞くと、彼らの能力の背景にはインド式教育があるようだ。グローバル化に出遅れて苦戦する我々日本人には、インド式教育が必要なのではなかろうか?

世界で活躍するインド人たち

 インドは数学の「0」を生んだ。世界的宗教や哲学の発祥地でもある。昔から人口が多いので、人並み外れた優秀な頭脳の持ち主が現れる可能性ももちろん高い。今でもITや経済学、そして医学の世界で、インド人の頭脳が大活躍している。

 ハイテク企業を見ると、米マイクロソフトの従業員の34%、米IBMの従業員の28%、米インテルの17%、米ゼロックスの13%がインド人だ。経営者にも、インド人の名前がずらりと並ぶ。老舗IT企業である米サン・マイクロシステムズの創業者の1人であるビノット・コースラ氏。オランダのミッタル・スチール――現在世界1の粗鋼生産量を誇る――を率いるラクシュミ・ミッタル氏。経営コンサルティング会社、マッキンゼーの代表も2011年までラジャト・グプタ氏というインド人だった。

 ハーバードやスタンフォードをはじめ、世界から学生が集まる大学でもインド人の活躍は目を見張るものがある。米国の大学に留学中のインド人は10万4000人。最高峰のハーバード大学に限ってみても、インド人学生は過去10年で190%増加した。この数字は、中国の164%を超える。

 学生だけでなく、教授陣にもインド系は多い。例えば、ハーバードビジネススクールの学長は、インド生まれのニティン・ノーリア氏だ。ブラジル、ロシア、インド、中国、いわゆるBRICs諸国出身の教授たちの中で、ノーベル経済学賞を受賞しているのは、インド人のアマルティア・セン、ハーバード大学教授だけである。

 ハーバード大学以外で活躍するインド人研究者ももちろん数多く居る。ベストセラーになった『コア・コンピタンス経営』の共著者である経営学者、C.K.プラハラッド氏。マーケティングに関して世界最高峰のビジネススクール、ノースウエスタン大学ケロッグスクールの学長を務めるディーパク・ジェイン氏もインド人だ。

ハーバードにワンショットで40億円寄付

 インドの財閥タタ・グループは2011年10月、ハーバードビジネススクールに5000万ドル(約40億7500万円)を寄付すると発表した。海外からの寄付としては、同校102年の歴史の中で最高額だった。同校はこの寄付金を使い、キャンパス内に校舎兼住居棟「タタ・ホール」を建設する。持ち株会社タタ・サンズの会長を務めるラタン・タタ氏は、同校のアドバンスト・マネジメント・プログラム(AMP)を1975年に修了している。

 インドの別の財閥、マヒンドラ・グループのトップ、アナンド・マヒンドラ氏も2012年、ハーバード大学に1000万ドルを寄付した。同氏は同校で学士号と修士号を取得している。

 

5歳の小学生が19の段の掛け算をする

 筆者が議員を務めていた時、インドの教育レベルの高さを目の当たりにする機会があった。日本政府の援助でニューデリーのスラム街に建設された小学校の視察に行った時のことだ。生徒はインドの貧困層の子弟。彼らは日本の算数の「九九」ではなく「19×19」を平気でやってのけていたのだ。

 5歳の小学生たちである。衝撃を受けた! インドの初等教育は5歳で始まるのだ。そして5歳で掛け算を習うのだ。日本より3年は早い。

 そのインドの教育界のトップに君臨するのがインド工科大学(IIT)である。世界の理工系大学の中でナンバー・ワンだと言われる。これまでに、米サン・マイクロシステムズ創業者のコースラ氏、ボーダフォン創業CEOのアルン・サリン氏などを輩出している。そして今、インド経済の発展を好感して、海外に流出していた卒業生が戻って来ている。

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「グローバル化で勝ちたいならインド人脳を取り入れよ!」の著者

田村 耕太郎

田村 耕太郎(たむら・こうたろう)

前参議院議員

早稲田大学卒業、慶応大学大学院修了(MBA取得)、米デューク大学ロースクール修了(証券規制・会社法専攻)(法学修士号取得)、エール大学大学院修了(国際経済学科及び開発経済学科)経済学修士号。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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