全国に約77万戸あるUR都市機構の公団住宅、その再生が京都市伏見区で始まった。民間の建築事務所を起用し、団地に縁の薄い20〜30代の若者の取り込みを狙う。UR物件の多くは築50年以上。今後迫られる住宅ストック再生の試金石でもある。
まずは、下の写真をご覧いただきたい。部屋に足を踏み入れると、無造作に白く塗られた壁面が目に飛び込んでくる。天井の配管類はむき出し。浴室はシャワーのみ。玄関もなく、代わりに、今時珍しい土間が部屋の両端に広がっている。



1LDKで37平方メートル、家賃は月額4万9500円。広いわけでもなければ、家賃も相場並み。だが、室内の個性は際立っている。
ターゲットは20〜30代
この部屋は、築50年以上の団地の一部屋を改修(リノベーション)したものだ。ほかにも、アイランドキッチン(室内で島のように独立したキッチン)を配した1LDKタイプ、畳部屋のある家族向けの2LDKタイプなど、6つの特徴ある部屋が用意されている。

京都市伏見区で都市再生機構(UR都市機構)が進める「観月橋団地再生計画」。1960年代に供給された団地内の約540戸の住居を400戸に減らし、そのうち60戸の空き部屋を「再生」させ、リノベーション物件として貸し出すプロジェクトを進めている。
観月橋団地は、最寄り駅まで10分足らず。駅前には商店街もある。立地条件は申し分なく、家賃も周辺相場よりは安いが、いかんせん建物が古い。
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