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英語社会から見た日本を「ニホンゴ」で探る

英語化した日本語の歴史

2012年2月21日(火)

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 日本語を論じる際に「ありがち」な批判の1つに「カタカナ語(外来語)が多すぎる」という指摘があります。例えば文化庁が実施する「国語に関する世論調査」(2010年度)は、「言葉や言葉の使い方に関して困っていること」を質問しています。「流行語や新しい言葉の意味が分からない」(41.8%)に次いで多く選ばれた選択肢が「外来語・外国語の意味が分からない」(39.1%)でした。

 とはいえ日本語は、外来語を積極的に取り込むことで今日の姿となったとも言えます。そもそも日本語の語彙のうち、和語(やまとことば)と呼ばれるオリジナルの語彙は40%ほどにすぎません。残りの60%(漢語が45%、西洋系の外来語が12%など)はなんらかの形で外国語の影響を受けた言葉です(参考「外来語とは何か~新語の由来・外来語の役割~」田中建彦著・鳥影社)。

 ところで外来語の借用は、日本語だけで起こっている現象ではありません。程度の差こそあれ、日本語以外のあらゆる言語で似た現象を確認できます。例えば英語の場合も、外国語に由来する語彙が86%に達するとの説も存在します(参考「外来語とは何か」)。その86%の外来語の中には、わずかながらも日本語由来の言葉も存在します。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、サムライやオタクなどの「英語化した日本語」についてつづってみたいと思います。英語化した日本語にはどのような単語があるのか、伝搬した背景にどのような社会状況があったのか、世界はどのように日本を見ていたのかについて分析してみましょう。

ウェブスターとグーグルで日本語を探る

 そもそも何をもって「日本語が英語化した」とするのかは判断が難しいところです。そこで本稿では、判断の目安に「メリアムウェブスター辞書」(Merriam-Webster)のオンライン版を使用することにします(以下ウェブスター)。ウェブスターは米国を代表する辞書の1つです。そこで、この辞書に項目が存在するかどうかを目安としました。

 試しにウェブスターで、着物(kimono)を調べると、このように説明しています。「a long robe with wide sleeves traditionally worn with a broad sash as an outer garment by the Japanese」。Kimonoは日本人の伝統衣装(外衣)で、広い袖や帯が特徴であるという説明です。また、この辞書は英語における初出情報も掲載しています。kimonoの場合は1886年が初出と記録してありました。1886年は日本では明治19年に当たります。

 いっぽう本稿では「英語化の過程」を調べるため「グーグルエヌグラムビューワー(Google Ngram Viewer)」を使用します(以下エヌグラムビューワー)」)。まず以下のグラフをご覧ください。kimonoと入力した際に、エヌグラムビューワーが表示するグラフです。

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「英語社会から見た日本を「ニホンゴ」で探る」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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