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習近平国家副主席の訪米~米中の異なる思惑が交錯

両国とも国内向けアピールを重視

2012年2月23日(木)

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 中国の次の最高指導者になると見られている習近平国家副主席が訪米。バイデン米副大統領、オバマ米大統領と相次いで会談した。その狙い、成果は何だったのか? 中国の政治・経済を長年ウォッチしている、瀬口清之・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹に聞いた(聞き手は森 永輔)。

―― 今回の習近平国家副主席の訪米をどう評価するか? 成功したのか? 失敗したのか?

瀬口:まず大事なのは、米中それぞれの意図が異なっていることだ。

 秋に大統領選挙をひかえたオバマ大統領にとっては、国民から「よくやっている」と思われることが重要だった。そのために、人民元の切り上げ、市場開放、人権重視を強く中国に要求した。

 中でも、人民元の切り上げと市場開放は米国の雇用拡大につながる。中国は政府調達において国内企業を優先する傾向にある。知的財産権の保護も十分とは言えない。これらの面で中国が国際ルールに則るようになれば米国の輸出が増える可能性がある。

―― 習副主席の意図は何か?

瀬口:外交の晴れ舞台において、米国から華々しく歓迎されたことを国内外にアピールすることだ。これが秋以降にできるであろう習政権の基盤強化につながる。

 米国は世界で最も大きな影響力を持つ国だ。国際ルールづくりを常に主導する。ドルは基軸通貨なので、経済面での影響力も大きい。安全保障面でも、世界最大の軍事力で秩序を維持している。このため、どの国も米国から大切にされることを名誉としている。中国も例外ではない。加えて、中国は世界一が好きだ。

―― オバマ大統領は、その意図を達成できたと言えるか?

瀬口:大成功でもないが、大失敗でもない、といったところだろう。

 何かしらの改善をする、との言質を中国から取ることができれば大成功。しかし、習副主席はまだ国家主席ではない。オバマ大統領は実利を期待することはできない。ただし、中国への要求として、言うべきことは言った。従って大失敗でもない。

 習副主席にとっても大成功でも、大失敗でもなかった。

―― オバマ大統領は、習副主席との会談に異例の85分を費やした。バイデン副大統領との会談は2時間に及んだ。国防総省は号砲19発で歓迎した。これは習副主席にとって好ましいのでは?

瀬口:そうだ。米国は、中国の意図を汲み、かなり気を遣ったと言える。ただし、習副主席は公開の場で人民元や人権について要求を突きつけられた。

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「習近平国家副主席の訪米~米中の異なる思惑が交錯」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官