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オオクボから「日本」が消えていく

海外勢が活躍する「ウィンブルドン化」の始まり

  • 藤巻 秀樹

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2012年2月23日(木)

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(編集部より)

 2010年4月から3カ月にわたって日本経済新聞夕刊で連載された「アジア人が集う街――東京・オオクボに住んでみる」。日経新聞の藤巻秀樹編集委員が実際にオオクボにアパートを借り、街の内側からオオクボを描くという試みは大きな反響を呼んだ。それから2年近く。オオクボは藤巻編集委員が暮らした頃とは様変わりしている。

 今回、「日経ビジネス」では「オオクボの磁力」としてオオクボの今を特集した。韓流の聖地としての側面に加えて、韓国や中国、ミャンマーやタイなど異なる国の人々が暮らす国際都市としての顔や、現場で起きている矛盾を描くことで、いずれ日本が直面する課題を浮き彫りにしている。
 この特集に連動して、藤巻編集委員に原稿執筆を依頼した。“元住民”が見るオオクボの今とは。

 東京・大久保は今、日本で最も活気のある街の1つだろう。2010年春、新聞の企画連載のため、大久保に1カ月間住み込み取材をした。ハングルの看板、鼻をつくスパイスの香り、スカーフで髪を隠して歩く女性――。初めて大久保で暮らした私は国際色豊かな街の賑わいにひき付けられた。

 だが、久しぶりに足を運び、その変貌ぶりに驚いた。韓国の店が一気に増え、コリアンタウン化が急速に進んでいたのだ。新陳代謝を繰り返すこの街のエネルギーが伝えるものは何か、乏しい頭を巡らしてみた。

2年でコリアンタウン化が急加速

 JR新大久保駅を降りて大久保通りを東に進むと、見知らぬ店が次々に視界に入る。チョンガーネ(食材)、にっこりマッコリ(居酒屋)、韓流GRANDPARK(韓流グッズ)...。昨年12月新装オープンしたばかりのテナントがすべて韓国系という大型ビル3棟が誇らしげに立つ。

 2年前、新宿歌舞伎町に近い職安通りは大半が韓国の店だったが、大久保通りは日本のほか、中国、東南アジア系の店もあり、韓国一色ではなかった。今、韓流の波は表通りを超えて住宅街にも押し寄せる。

 大久保通りと職安通りをつなぐ細い路地にも韓国系の店が続々と出店、食事時は若い女性客で溢れ返り、通り抜けも困難なほど。土日には大型バスが全国から観光客を連れてくる。約300といわれた韓国系店舗の数は現在、500を超えると見られている。

 なぜ、コリアンタウン化が一気に進んだのか。韓流ブームの風が吹いているからだが、それだけではない。街の活気に隠れて表に出ないが、日本の店の多くが売り上げ不振に喘いでいるのだ。大久保通りの商店街では最近、家具、紳士服、文房具などの日本人経営の店が相次いで閉店した。

 「日本人が店仕舞いをすると、出店を希望するのは韓国人ばかり。韓国人同士の競争で賃貸料が釣り上がるバブル現象が起きている」と話すのは街の事情に詳しい李承ミン・新大久保語学院院長だ。韓国系の店が増えるのは、商売をやめ韓国人に店舗を貸す日本人が増えているからにほかならない。

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