• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

サークルKサンクスはユニーで輝くか

「規模の経済」だけでは追えない課題

  • 飯山 辰之介

バックナンバー

2012年2月24日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 サークルKサンクスが、ユニーの完全子会社となることが決まった。売上高を単純に合算すれば、その規模はローソンやファミリーマートを凌駕する。だがポイントカードの拡大や生鮮食品の販売など、同社が乗り越えるべき課題は多い。

 総合スーパー大手のユニーは7月中旬までに、グループ傘下のコンビニエンス・ストア、サークルKサンクスを完全子会社化する(現在は株式の47.28%を保有)。2013年2月にグループは持株会社制に移行。サークルKサンクスの中村元彦社長はグループの社長兼COO(最高執行責任者)に就任する。この再編を通して、ユニーとサークルKサンクスは商品開発や物流面で連携を強化する方針だ。

 サークルKサンクスにとって、ユニーとの連携強化がもたらす効果を最大化することは焦眉の急だ。

 コンビニエンス・ストア業界4位に位置するサークルKサンクスの2011年2月期のチェーン全店売上高は約9231億円。上位3社に大きく水をあけられている。業界首位、セブン-イレブン・ジャパンの全店売上高は2兆9476億円。2位のローソン、3位のファミリーマートはそれぞれ1兆6828億円と1兆4404億円だ。近年は、富山県や千葉県のAFC(エリアフランチャイザー)が次々とチェーンを離脱するなど、サークルKサンクスは苦境が続いている。事業改革はまったなしだった。

 サークルKサンクスとユニーの売上高を単純に合算すると2兆359億円となり、業界2位のローソンを上回る。仮に、サークルKサンクスとユニーが商品の仕入れなどを完全に共通化すれば、サークルKサンクスは、ローソンとファミリーマートを凌駕する「規模の経済」を獲得することになる。メーカーに対してバイイングパワーを発揮できるので、粗利率を高められるだろう。

ポイントカードの会員数に大差

 だが、近年のコンビニ業界では、売上高を上積みするだけでは獲得できない「隠れた規模の経済」が重要度を増しつつある。カギを握るのは、各社が発行するポイントカードだ。

 例えばセブン&アイ・ホールディングスが発行するナナコは100円につき1ポイントがたまり、同社グループ店舗の商品購入に利用できる。ポイントとはいえ商品の価格を割り引くことに他ならないので、「実質的な値引き」と言っていいだろう。

 これまでコンビニ業界は店舗商品の値崩れや欠品を防ぐため、定価販売を信条としてきた。カードを利用すれば、表向きの価格は変わらないので、「安売りしている」という印象を消費者に与えることなく販促をかけられる。

 もっとも、十分なカード会員数を確保できなければ、その効果は限られる。各社が顧客に発行しているポイントカードを比較すると、セブン&アイ・ホールディングスのナナコは1612万件の発行件数がある。ローソンが加入するポンタの会員数は4000万人を突破している。一方でサークルKサンクスが発行するカルワザの会員数は123万人にすぎない。ちなみにユニーは独自の会員カード、「UCSカード」を発行している。だが、その発行枚数は321万枚程度なので、サークルKサンクスのカルワザと合わせてもナナコやポンタに遠く及ばない。

コメント0

「ニュースを斬る」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

全体の2~3割の人でも理解し、動き出してくれれば、会社は急速に変わります。

中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長