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不振の電機で快走する会社

2012年3月1日(木)

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不振を極める電機業界で、好調を維持する企業がある。共通するのは創業事業へのこだわりだ。ライバルを尻目に、モバイル市場などで需要をつかむ。

 総崩れの電機業界で、四半期決算のたびに通期業績予想を上方修正して注目を集めているのが、老舗電子測定器メーカーのアンリツだ。

 期初段階では2012年3月期の連結業績について増収減益の予想を立てていたが、その後、3度にわたって業績予想を引き上げ、最新の発表によると売上高は前年同期比17.5%増の915億円、営業利益は約2倍の142億円と大幅な増収増益になる見通しだ。

 同社の業績を押し上げているのは、携帯電話端末や基地局の開発・製造現場で使う無線信号の測定装置。国内外の携帯電話会社はスマートフォン(高機能携帯電話)の普及に対応するため、周波数の利用効率が高い次世代通信規格「LTE」への投資を前倒ししており、この分野に強い同社に「想定以上の追い風が吹いている」(コーポレートコミュニケーション部)。

 もっとも、アンリツの歴史をさかのぼれば、同社の経営は逆風続きだったと言う方が正確だろう。日露戦争で日本海軍の艦船に無線電信機が配備されるなど、創業期から技術力に定評があったが、終戦直後に経営不振に陥り、NECの傘下に入って再建を進めた時代もある。

 戦後は光通信分野を中心に事業を拡大し、2001年3月期には主力の計測事業だけで約1000億円の売上高を記録したが、IT(情報技術)バブル崩壊後は同事業の売上高が半減。ピーク時に30%強を出資していたNECが保有株を段階的に売却するなど後ろ盾を失う中で、創業の原点である無線通信分野の研究開発に取り組んだ成果が今になって花開いた。

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「不振の電機で快走する会社」の著者

白石 武志

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社編集局産業部(機械グループ)、京都支社、産業部(通信グループ、経営グループ)を経て、2011年から日経ビジネス編集部。現在は通信、半導体、家電業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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