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DeNAなどと相次ぎ提携、中国・奇虎360の戦略

ユーザー4億人を擁すQihoo 360のHongyi Zhou代表兼CEO

2012年3月2日(金)

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 中国2番手のインターネット企業、奇虎360科技(Qihoo 360 Technology)は2012年2月27日、ソーシャルゲームプラットフォーム「Mobage」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)との提携を発表した。DeNAが提供するゲームを中国国内のQihoo 360のマーケットに搭載する。

 Qihoo 360は2月24日にもアンドロイド搭載スマートフォン向け独自アプリマーケット「Tapnow」を運営するACCESSPORT(東京都港区)との間で提携を発表。同社と協力し、2012年6月をめどに日本、中国の両国をまたいだアンドロイドマーケットを創設する。アプリだけにとどまらず、電子書籍、音楽、動画など幅広い分野で相互流通を加速させていく見通し。これによって、日中の開発企業はスムーズに相互のマーケットにアプリを提供できるようになる予定だという。

 日本企業と急速に提携を進めるQihoo 360だが、中国最大の検索サイト企業の百度やインスタントメッセンジャー「QQ」を提供するテンセント、EC(電子商取引)事業を展開するアリババなどと比べると、日本における知名度が低い。だが、同社は2011年3月に米ニューヨーク証券取引所に上場を果たし、時価総額も2000億円近くに及ぶれっきとした大企業。2月22日に発表した2011年度第4四半期決算資料によると、同社が提供するサービスの月間利用者数は4億人に達しているほか、中国のインターネットユーザーに対する同社製品の利用率は2011年12月時点で93.8%に達している。営業収入も6230万ドル(49億8400万円)と前年同期比の214.5%増と急成長を遂げており、中国インターネット企業の中でも特に勢いに乗っている会社の1つだ。同社の事業、および戦略についてQihoob 360のHongyi Zhou代表兼CEO(最高経営責任者)に話を聞いた。(聞き手は原 隆)

無料セキュリティソフトでユーザー獲得

―― アクティブユーザー数が4億人に上っている。

Hongyi Zhou代表兼CEO(写真:的野 弘路)

 我々は無料のセキュリティツールで伸びた会社だ。そして多くの中国企業に攻撃されながら成長してきた歴史がある。2006年当時、中国のインターネット環境は混乱をきたしていた。大手企業が広告を表示するための無料ソフト「アドウェア」を配布し、場合によっては悪質なものも多数あった。ユーザーはパソコンの中に入れてしまったこうしたソフトウエアを削除できずに困っていた。そこで我々は要らないソフトを自分で削除できるツールを作成し、配布した。これによって企業は広告を出せなくなり、業界内で我々はかなりの非難を浴びたが、代わりに最初の2000万人のユーザーを獲得できた。これが我々の成長の源泉となった。

 その後、我々は無料のセキュリティソフトを出した。当時、セキュリティ関連企業が数十社いた。なかには20年近くもセキュリティ分野で食べてきた会社もあった。こうした企業から「360は偽物だ」などと言われもない批判を受けたが、代わりに我々は1億人のユーザーを獲得できた。

 現在ではブラウザーをはじめ様々なツールを提供しているが、基本的な事業の根幹は変わらない。ほかの製品ラインナップは獲得したユーザーを収益化するためだ。セキュリティとは一見関係なさそうに見えるかもしれないが、実は深い関係がある。オンラインゲームではアカウントの盗難で仮想通貨が盗まれたり、EC(電子商取引)ではフィッシングサイトなどの問題があったりする。消費者に対して安心できる環境を提供すること。それが我々の一貫したポリシーだ。

 ただ、いかんせん今でも敵は多い。中国には詐欺を目的としたウェブサイト、いわゆる「フィッシングサイト」を作る集団があり、こうした連中がSEO(検索エンジン最適化)をうまく施したり、中国最大の検索エンジン「百度」に対してお金を払ったりして検索結果の上位に表示されてしまう。我々のセキュリティ機能は検索結果に対して安全なサイトか否かを判断してマークを付ける。当然、商売あがったりの会社は猛反発してくる。

 我々は消費者に支持され、企業には反発を受けてしまう会社だ。だからこそこの数年、訴訟問題を抱えている。だが、諸問題を抱えつつも支持するユーザーが増え続けているのは、我々が常にユーザーの立場に立ち、優良なサービスを提供し続けてきたからにほかならない。

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「DeNAなどと相次ぎ提携、中国・奇虎360の戦略」の著者

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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