「時事深層」

国産スマホ、蚊帳の外?

  • 大谷 晃司
  • 戸川 尚樹

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2012年3月9日(金)

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スペインで世界最大のモバイルの祭典が開催された。主役はもちろんスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)だ。新製品が相次ぐ海外勢に比べ、国産勢の存在感は薄い。

 スペイン・バルセロナで2月27日から3月1日まで開催された携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2012」。注目の的は、米IDCの調査で2011年の出荷台数が4億7500万台に達し、パソコン(3億5300万台)を上回ったスマートフォンである。

 MWCでは、韓国のLG電子や台湾のHTCなどのスマホメーカーが、新製品を相次いで発表。独自性や高性能などを売り物に、スマホ市場をリードする韓国サムスン電子と米アップルの牙城を切り崩そうと意欲満々だった。

韓国LG電子は、高速通信「LTE」での優位性を強調。

 高速通信「LTE」関連のパテント保有数が23%と世界でトップというLG電子は、同社のスマホ「オプティマス」シリーズに高速プロセッサーを搭載したLTE対応製品を加え、シェア拡大を目指す。同社の新製品は、「クアッドコア」と呼ばれる4つの演算処理装置を搭載する次世代プロセッサーを採用し、3D(3次元)ゲームや動画などが高速処理できるのが特徴だ。

 高速通信の可能なWiMAX対応スマホを売り物にしてきたHTCは、カメラ機能を重視する。撮影までの起動時間を短縮し、動画撮影時にも写真を撮影できる機能を追加した新製品の「HTC One」シリーズを4月に出荷すると発表した。世界140以上の通信事業者や販売会社を通じて、サムスンやアップルを追撃する。

 昨年までのMWCでの地味な発表会から一転、趣向を凝らしたステージを披露したのが、中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)だ。独自開発の「K3V2」というクアッドコアのプロセッサーを搭載したスマホ新製品「Ascend D quad」を発表した。

 「世界最速のスマホ」(ファーウェイ・デバイスのリチャード・ウー会長)と自信を見せ、お膝元の中国以外でもスマホ市場での躍進を目指す。

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