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「弱味商売」の餌食になるな

マインドコントロールはどこにでも転がっている

2012年3月9日(金)

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 この仕事をずっと続けていていいのか、不安です。この仕事で本当によかったのか。いい人がいたら仕事をやめて結婚、というのももはや現実味もなく。不安の解決法を。(40代女性)

 遙から

 オセロ中島知子の話題で世間はかまびすしい。それ以降、誰もが霊能者、占い師に洗脳されやすい云々がメディアから発信されている。「だから気をつけましょう」という問題だろうか、と私は思う。

占い師に気をつければ済む話ではない

 マインドコントロール下で依存関係が成立するとレストランのメニューですら自分で決められないという。すべての決定を相手の意思に委ね、感情や思考が自分のものではなくなる…。この論理は別に目新しくはない。

 すべてを夫に聞き、メニューも自分の好みを問う前に、「あなたと同じで」と言ったり、「これを食べろ」と決定されることを素直に受け入れる女などめずらしくはない。「必ず成功する」と信じ、相手に金銭をつぎ込み、「眼を覚ませ」という親や友人との縁を遠ざけ、スッカラカンになった女を捨てたミュージシャンやら役者やらも過去いたはずだ。規模の大小、事件性の有無で騒がれ方は変わるが、依存関係やマインドコントロールなど日常に今でも転がる。

 「気をつけましょう」ではなく、なぜそうなるのか。中島知子のサバサバした男前の浪花のねーちゃんというイメージだけを考えると、そのまま当てはまる私なんかもドキッとするが、ここで性格は重要ではない。弱味につけ込まれることが問題だ。「この夫がいないと生きていけない」弱味。「このミュージシャンに惚れている。手放したくない」弱味。

 弱味と相手の都合(金が欲しい、利用価値があるなど)が合致した時から、関係性に磁気のようなものが生まれる。私も経験がある。愛犬が死に、「優しく葬ってあげたい」弱味につけ込んだ動物葬儀会社に、次々と高額コースを勧められた。慣れきったぞんざいな営業姿勢が「これはサギだ」と気づかせてくれたが、もし、同情心と悲哀の表情で接客されたら私はとんでもない金額を払ったかもしれない。ほかにもまだある。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「「弱味商売」の餌食になるな」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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