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TSI、社長解任の見えぬ真相

2012年3月15日(木)

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東京スタイルとサンエーの統合会社で起こった社長解任劇。赤字の引責とされた解任の背景には何があったのか。業界には当初から両社の社風の違いを指摘する声があった。

 華やかな業界で起きた突然の社長解任劇の真相は何なのか――。昨年6月に東京スタイルとサンエー・インターナショナルが経営統合して誕生した、業界3位のTSIホールディングス(TSIHD)が、統合からわずか8カ月で、東京スタイル出身の中島芳樹TSIHD社長を解任した。

 社長解任の理由について、TSIHDは「当社グループ全体として不本意な業績を続けており、これを立て直していくことが喫緊の課題であると認識しています」と発表。業績不振が理由と位置づけた。

 しかし、これを真の理由と見る関係者は少ない。

自由なサンエーと厳しい東スタ

 東京スタイルとサンエーの統合には当初から、社風の違いを心配する声が業界内に上がっていた。一言で言えば、サンエーは「ファッション業界らしい自由な雰囲気」(アパレル関係者)。一方の東京スタイルは「社員への統制が厳しい会社」(百貨店関係者)。

 社風が大きく異なる両社がそれでも統合に踏み切ったのは、アパレル業界の厳しい経営環境が背景にある。経済産業省の商業販売統計によると、衣料品の小売販売額は1995年には年間約22兆円だったが、2010年には約15兆円と、15年間で3割も減少した。

 両社も直近の業績は振るわず、統合直前の決算では、東京スタイル(2011年2月期)が約103億円の連結最終損失、対するサンエー(2010年8月期)も連結で14億円の最終赤字だった。

 潤沢な現預金を持つ東京スタイルは、かつて村上ファンドの標的になったこともある。サンエーとの統合についても、「東京スタイルの現預金が統合の決め手になったのでは」(アパレル関係者)といった噂も飛び交っていた。

 初めから不安視する声もあった両社の統合。そんな中で、突然の社長解任劇は起きた。

解任劇を語る三宅正彦TSIホールディングス会長(写真:山本 琢磨)

 中島前社長を解任した理由について、解任劇を起こした張本人でサンエー出身の三宅正彦TSIHD会長兼社長は「真の狙いは社風改革にあった」と話す。

 三宅会長によれば、東京スタイルでは「3台あるエレベーターは来客と役員専用。社員はビルの裏側にある貨物用エレベーターしか使えない」。また、「社員は会社付近での喫煙を禁じられていたから、たばこを吸う社員は歩いて数分先の公共の喫煙所まで行かなければならかった」。

 「(東京スタイルは)上から統制するという考え方。我々は、ファッションはそうじゃないでしょと常々、思っていた」と三宅会長は言う。

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「TSI、社長解任の見えぬ真相」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト