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オレオレ詐欺の派生語を探る

血液サラサラ詐欺からアレオレ詐欺まで

2012年3月13日(火)

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 「オレオレ詐欺」という言葉が登場してから、10年近くがたとうとしています。筆者はこの「オレオレ詐欺」というコトバを眺めながら、その強烈な印象に改めて感心しているところです。なにしろ犯罪に手を染める加害者が、まさにその時に発するセリフを、そのまま犯罪名にしているのですから。

 強烈な印象を残すキーワードには、とかく派生語もたくさん登場するもの。オレオレ詐欺も例外ではありません。筆者が蓄積している新語メモには、この10年間で「血液サラサラ詐欺」「ほめほめ詐欺」「やるやる詐欺」「寝る寝る詐欺」「アレオレ詐欺」など多様な派生語が残っています。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、オレオレ詐欺の派生語について観察してみたいと思います。オレオレ詐欺にはどんな派生語があるのか? それらの派生語はどんな意味を持っているのか? これらの言葉が登場した裏には、どんな社会背景があるのかを探ってみましょう。

2003年に登場~オレオレ詐欺~

 まずはオレオレ詐欺という言葉の歴史を、簡単に振り返ってみましょう。

 「A容疑者は99年8月ごろから02年12月ごろまでの間に、無作為に電話をかけ、(鳥取)県内や島根県、大阪府内に住む男女計11人に対し、電話の最初で『おれおれ』と告げて、相手の息子や友人らを装い、『生活費が必要』『パソコンがほしい』『サラ金へ返済できない』などと持ちかけ、自分や知人名義の銀行口座と郵便局口座に計1067万円を振り込ませ、だまし取った(中略)県警はこの手口を『おれおれ詐欺』として『電話応対は冷静に、相手の声や口調をよく確認してほしい』と注意を呼びかけている」

 以上は朝日新聞・鳥取版2003年2月13日付けの記事「息子ら装い電話、金振り込ます」からの抜粋です。同記事は、見出しもしくは文中に「オレオレ詐欺」もしくは「おれおれ詐欺」が登場する最古の記事の一つです(朝日新聞以外ではニッポン消費者新聞・電子版が同日付けの記事で同じ話題を取り上げている)

 記事の注目点は二つ。まず新聞記事においてオレオレ詐欺という言葉が初めて登場したのが2003年だったということ。そしてオレオレ詐欺の手法そのものは、少なくとも90年代には存在していたことです。

 ちなみにオレオレ詐欺の命名者は鳥取県警米子署でした。のちの朝日新聞にこんな指摘が登場します。「警察庁によると、03年2月、鳥取県警米子署が初めて『オレオレ詐欺』という言葉を使い、各地の県警に広がった」(2004年11月26日「オレオレ詐欺の名称『実態と異なる』」。

 ただしオレオレ詐欺という呼称は、徐々に犯罪の実態と離れていきました。電話をかける人が個人名を名乗るようになったり、警察官や弁護士などの身分を名乗るようになったり、手法の多様化が進んだためです。

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「オレオレ詐欺の派生語を探る」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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