「点数未表示の店が増えて、店を探しにくくなった」
「お店とレビュアーを馬鹿にした“改悪”だ」
飲食店のランキングサイト「食べログ」が3月1日から実施しているサイト改善施策に対し、食べログのサイト内にあるコミュニティに批判的な声が相次ぎ投稿されている。
今回の施策は、年初に判明した、やらせ業者による順位操作の問題が影響している。食べログを運営するカカクコムは新たな取り組みについて、「より信頼性の高いランキングを提供するための施策」と説明する。
具体的に、どのような施策がなされたのか。
1つは、食べログに掲載している店舗の点数評価を算出するアルゴリズム(算法)の大幅変更だ。カカクコムによると、食べログの点数は従来から、レビュアーの業績毎に点数に与える影響度を設定し、単純平均ではなく加重平均で算出してきたという。今回は「不正防止効果をさらに高め、これまで以上に信頼できる点数ランキングを提供するため」(カカクコム)レビュアーの影響度の設定をより精密にしたという。
だが、影響度をどう算出するのかは具体的に示していない。カカクコム側は、「お店のジャンルへの(点数をつけたレビュアーの)『食通度合い』から算出」し「食通度合いの高いレビュアーの採点がより大きく影響するようになって」いると説明するが、食通度合いの基準などについては「非公開」(カカクコム)と、口を閉ざしたままだ。
今回の改訂により、食通度合いが低いとみなされたレビュアーの採点は、点数計算に反映されないようになった。結果、レビュアーが評価を下していても、サイト上では点数が非表示となった店もある。こうした事態を受けて、食べログのユーザーからは疑問の声が上がっているのだ。
カカクコムが詳細を明らかにできない背景には、食通度合いの高さを算出する方法を開示することで、結果的にステルスマーケティングに悪用される危険性が高まるという事情がある。とはいえ、この「食通度合い」という言葉や意味に反感を抱くユーザーは少なくない。
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アルゴリズムの変更以外に、食べログは3月1日から携帯電話番号を利用した認証システムも導入した。携帯電話のSMS(ショートメッセージサービス)もしくは電話発信を利用した認証制度で、手続きを完了したレビュアーは食べログサイト上に「認証済」マークが表示される。食べログユーザーに対し、信頼性を判断する目安とするのが狙いだ。
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