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「アクア」が映す復興の道

2012年3月23日(金)

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トヨタ自動車の人気車種「アクア」の納車は6カ月待ち。関東自動車工業の岩手工場では連日フル生産が続く。東北を新たなモノ作りの拠点とする取り組みは成功するのか。

旺盛な需要に対応するため連日フル操業が続く、関東自動車工場の岩手工場

 トヨタ自動車の生産子会社である関東自動車工業の岩手工場(岩手県金ケ崎町)では、連日のフル操業が続く。クルマが次々とラインを流れてくる中、工場の作業員が機敏な動作でエンジンを取りつけていた。

 岩手工場では約1分10秒に1台のペースで、トヨタの人気車種「アクア」などを生産する。アクアは既存のHV(ハイブリッド車)で最高の燃費性能を持ち、169万円からという低価格と相まって人気を集めている。実際、受注台数は昨年末の発売から約1カ月間で、当初の国内月販目標の10倍となる12万台に達した。今、注文しても、納車は半年後だ。残業や休日出勤でフル操業しても、旺盛な需要を満たし切れない状況が続く。

 そこで関東自は今後、岩手工場で毎月5000~6000台程度を生産しているコンパクト車「ラクティス」の大半を、東富士工場(静岡県裾野市)に移管する。岩手工場では複数車種を同じラインで作る「混流生産」を実施しているが、ラクティスの生産を移管した分をアクアの生産増強に充てる考えだ。

「東北の復興の一助に」

 岩手工場で会見した関東自の服部哲夫社長は「アクアの販売好調が、東北地方の復興の一助になると信じている」と力を込めた。既にアクアの生産開始に伴い、約200人を新規に雇用した。だが、服部社長が前述のように語る理由は、被災地に新たな雇用を創出したからだけではない。

 関東自は今年1月、部品の現地調達化を図る「東北現調化センター」を設立した。東北の地場部品メーカーからの調達率は現時点で4割程度とされるが、これを最終的には8割程度に高めようとしている模様だ。

 現在、東北現調化センターの人数は20人。地場部品メーカーを回り、利用できる部品がないかを自動車の開発初期段階から探る地道な活動を展開する。トヨタは東北を愛知、九州と並ぶ「第3の拠点」に育てようとしている。

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「「アクア」が映す復興の道」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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