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「イケアが『使い捨て家具』だなんて思い込みです」

ミケル・オルソン イケアグループCEOが語る(前編)

2012年3月26日(月)

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 北欧デザインの家具を格安価格で販売し、世界を席巻している家具チェーン世界最大手のイケア。日本では4月11日に、国内6号店となる福岡新宮店を3年半ぶりにオープンするなど、その存在感はますます大きくなっている。

4月11日に開業予定のイケア福岡新宮店(写真:菅 敏一)

 順路に従ってショールームを歩き、来店客自らが倉庫に行って梱包された商品を取り出す売り場など、店舗からもそのユニークさの一端は垣間見える。だが、これまであまり明かされることのなかったその経営は、店舗以上にユニークなものだった。

 創業者からCEO(最高経営責任者)、そして末端社員まで、誰もが苗字も肩書も使わず名前で呼び合う。男性ならばスーツとネクタイの着用は権威主義の表れとして敬遠されて、全員がカジュアルな服装に身を包む。飛行機で移動する際は、トップも含む社員はすべてエコノミークラス、一昔前までは、出張で泊まるホテルは1部屋に2人が原則だった――。

 こうした独特の企業文化の背景には、85歳の今も健在の創業者イングヴァル・カンプラード氏が掲げる経営理念がある。そして、時に「宗教的」とさえ言われるほどに、全社員がその理念を信奉し、理念実現のために邁進し続けている。

 69年前、スウェーデン南部の寒村エルムフルトで生まれた雑貨店はいかにして世界最大の家具チェーンになったのか。日経ビジネス3月26日号の特集「イケアの秘密」ではこれまでベールに包まれてきたイケアの経営に迫った。ここでは滅多にメディアに登場しないイケアグループCEO、ミケル・オルソン氏へのインタビュー全文を掲載する。

 そのオルソンCEOはインタビューが始まると質問を遮るように、まず記者のイケア体験を聞いてきた。(聞き手はロンドン支局 大竹剛)

 (※日経ビジネス3月26日号の特集「イケアの秘密 揺るぎない究極の理念経営」もお読みください)

―― これまで取材を進めてきて、イケアの成功要因は創業者が掲げた理念を、全社員が極めて強固に共有していることにあると感じています。イケアの理念について、詳しくお聞きしたいと思っているのですが…。

オルソン:ええ、その話を是非しましょう。ところで、ロンドンにお住まいと聞きました。これまでどれくらいイケアの店舗を訪れていますか?

スウェーデン・エルムフルトのイケア1号店の前に立つミケル・オルソンCEO
(写真:永川 智子、以下同)

―― 日本にいた時は船橋店などに数回、ロンドンではウェンブリー店(ロンドン北部にある大型店舗)に何度か。ロンドンで住んでいるアパートでは、大家がほぼすべての家具をイケアで揃えています。その大部分は問題ありませんが、テーブルや衣装ダンスで、若干の不具合を感じています。

オルソン:どの商品か、ぜひ教えてください。そうすれば、問題を確認し解決することができますから。その商品を返品してくれましたか?不具合があれば、ぜひ、返品して新しい商品と交換してください。そうすることで、私たちは不具合情報をシステムに入れて、調達先と製造日を割り出し、対応を講じることができますから。それが、私たちの継続的な品質改善活動の1つです。

―― イケアの家具は、自分で店舗に併設された倉庫から回収し、持ち帰り、組み立てる「フラットパック」が特徴で、それによって低コストを実現しています。北欧デザインで見栄えもよく、お得感がありますが、その一方で、組み立てに失敗したり、不具合があったりと、不満を持つ消費者も少なからずいます。こうした状況を、どのように考えていますか。

オルソン:私たちは、家具を簡単に組み立てられるように改良に力を注いでいます。例えば、今、私たちが座っているソファが良い例です。フラットパック化されましたが、5分もあれば組み立てられます。私自身、同僚と一緒に組み立てました。フラットパック化することで輸送のコストもCO2(二酸化炭素)の排出量も減りました。もし、お客様が簡単に組み立てられるなら、こうしたフラットパックの利点はたくさんあります。

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「「イケアが『使い捨て家具』だなんて思い込みです」」の著者

大竹 剛

大竹 剛(おおたけ・つよし)

日経ビジネス記者

2008年9月から2014年3月までロンドン支局特派員。2014年4月から東京に戻り、流通・サービス業を中心に取材中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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