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原発事故で進む「日本米」離れ

2012年3月30日(金)

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国産米の価格高騰で、輸入米への関心が高まっている。西友は中国産米を販売、外食業界でも輸入米の導入が進む。TPP(環太平洋経済連携協定)交渉に影響する恐れもある。

 飲食店や食品スーパーで輸入米を扱う動きが増えている。東京電力福島第1原子力発電所の事故に伴い、国産米の取引価格が、原発事故前より約2割程度も高くなっているためだ。

 西友は今年3月10日から、関東を中心に149店舗で中国・吉林省産米の店頭販売を開始した。価格は5kgで1299円、数量限定で販売する同1.5kgが449円。西友で販売している低価格帯商品より約3割安いという。

 コメの種類は日本と同じジャポニカ種(うるち米短粒種)で、輸入米を輸入商社と卸売業者が同時入札する特別枠、SBS(売買同時入札)から調達している。これにより、通常は1kg当たり402円の関税がかかる輸入米の低価格販売を実現した。西友によれば、「1.5kg、5kgの両サイズとも好評。予想を上回る売れ行きで、消費者からは『日本のお米と変わらない』との声も出ている」という。今後の展開は、顧客の購買動向を見たうえで検討する。

 輸入米に注目するのは食品スーパーだけではない。外食業界でも同様の動きが出ている。

農業団体の反発が激化も

 牛丼チェーン大手の松屋フーズでは、2月から約7割の店舗で、「牛めし」などに豪州産米と国産米をブレンドした米飯を使い始めた。

 松屋は輸入米の導入に踏み切った理由を「従来使用していた国産米の供給が減り、必要量を調達するのが困難になったため」と説明する。「正常に国産米を確保できるようになれば、(国産米に)戻したい」としながらも、商品に対する消費者の印象や来店客数の増減などには「全く影響がない」とも明かす。

 「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトも1月に、さいたま市内の1店舗で米国産米を使った商品を試験的に導入した。一方、輸入米の試食会を開催したのが「ガスト」や「バーミヤン」を展開するすかいらーくだ。「今年分は国産米の手当てがついているが、来年以降は状況次第で(導入の有無を)検討する」(すかいらーく)としている。

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「原発事故で進む「日本米」離れ」の著者

瀬戸 久美子

瀬戸 久美子(せと・くみこ)

日経WOMAN編集部

旧・日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経WOMAN、日経TRENDY、日経ビジネス編集を経て2013年4月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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