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「♪今日もコロッケ」から食文化を読み解く

音楽と食文化の深い関係を追う

2012年4月3日(火)

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 「いざ進めやキッチン、めざすはジャガイモ、ゆでたら皮をむいて、グニグニとつぶせ(中略)小麦粉・卵に、パン粉をまぶして、揚げればコロッケだよ、キャベツはどうした」。

 以上は、アニメファンには懐かしい「キテレツ大百科」のテーマ曲「お料理行進曲」の一節です(この曲の放映は1992年4月19日から1996年6月9日まで)。「探険」を思わせる壮大な曲調ながら、歌詞では「コロッケのレシピ」を歌い上げる不思議な構成の曲でした。筆者は当時、この曲を聴くたびに、コロッケが食べたくなったように記憶しています。番組が始まる日曜19時は、ちょうどお腹のすく時間でした。

 この「お料理行進曲」をはじめとして、日本の大衆音楽(流行歌・歌謡曲・演歌・J-POPなど)には「料理」をテーマにしたものが数多くあります。そして、これらを分析すると、日本の食文化の歴史を振り返ることができます。

 そこで今回の「社会を映し出すコトバたち」は、料理をテーマにした大衆音楽を取り上げます。冒頭で紹介したコロッケのほか、ラーメンやサラダなどの料理について、それらの料理が登場する楽曲や歌詞を紹介します。楽曲を通じて、日本食文化のトレンドがどう変化したのかを探ってみましょう。

 なお本稿は「「歌詞の中の『電話』や『メール』はどんな恋愛を表現したのだろうか?」に続く、歌詞分析シリーズの第2弾となります。

今日もコロッケ~コロッケの唄~

 最初のテーマは「コロッケ」です。コロッケが登場する曲を振り返りながら、コロッケが日本の食文化に根付いていく様子を観察します。まずは大正時代のお話から。

 話の前提として、大正時代の音楽事情を簡単に解説しておきましょう。この時代の音楽界は「レコード産業の黎明期」に当たります。当時は「すでに世間で流行していた歌」を後追いで音源化する手法が普通でした。レコード会社が楽曲を作詞・作曲して流行を仕掛けるスタイルが始まるのは昭和以降のことです。

 また当時は放送メディアも存在しませんでした。日本でラジオ放送が始まるのは1925年(大正14年)のこと。大正時代の末期にあたります。従って、放送を通じて流行歌が広まるのも昭和時代に入ってからの話です。

 では当時の唄はどのようにして流行っていたのでしょう。大きく分けると、演歌師の街頭パフォーマンスによってヒット曲が広まるパターンと、演劇の劇中歌が広まるパターンがありました。

 このうち演歌師によるヒット曲には、添田唖蝉坊(そえだあぜんぼう)の「ノンキ節」や、唖蝉坊の息子、添田さつきによる「復興節」などがあります(関連記事「関東大震災時に登場した『コトバ』が教える教訓」)。

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「「♪今日もコロッケ」から食文化を読み解く」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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