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北朝鮮の“ロケット発射”:「金正日が残した計画」は吉となるか?

米朝合意後の発射は「平和利用」を交渉材料にするため

  • 道下 徳成

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2012年4月4日(水)

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 北朝鮮は3月16日、建国の父である金日成(キム・イルソン)の生誕100周年に合わせて4月12~16日の間に人工衛星「光明星3」号を打ち上げると発表した。しかし、北朝鮮が「人工衛星の運搬ロケット」と呼んでいる「銀河3」は、米国を攻撃するための弾道ミサイルであるテポドン2の派生型である。北朝鮮が実際にこのロケットを発射すれば、軍事的にも外交的にも状況を緊張させることになるであろう。

人工衛星発射の目的は何か

 今回の人工衛星発射には2つの目的がある。第1は、北朝鮮が発表した通り、金日成の生誕100周年を祝賀することである。

 第2の目的は、米国との間で本格的なミサイル協議(北朝鮮の建前は「ロケットに関する協議」)を再開させることである。北朝鮮は4月にロケットを発射した上で、米国にミサイル協議を持ちかけるであろう。その場合、北朝鮮は、「今後のロケット発射を中止する代わりに、米国が、北朝鮮の人工衛星打ち上げを肩代わりする」という案を再び持ち出してくる可能性が高い。これは、金正日が2000年に、マデレーン・オルブライト米国務長官(当時)に対して提案したものだ。

 これ以外にも金正日は、北朝鮮が(1)射程500キロを超えるミサイルの生産、実験、追加配備をしないことを約束し、(2)すべてのミサイル輸出を中止する代わりに、米国は(1)北朝鮮に10億ドル分の食糧やエネルギーなどの非軍事援助を提供し、(2)北朝鮮との関係改善を進める、との包括的な提案を行った。今回も北朝鮮が当時と似た提案をしてくるのであれば、金正恩時代の北朝鮮の対外政策は、金正日の遺訓に従ったもの、ということになる。

技術上の注目点は何か

 北朝鮮の発表によると、同国は「銀河3」ロケットを、北西部の海岸にある基地から南に向けて発射する。1段目は500キロ飛翔して韓国の西方海上に落下する予定。2段目は2500キロ飛翔してフィリピンの東方海上に落下する予定である。今回発射するロケットがどのようなものか、現時点で正確に知ることはできないが、テポドン2の派生型の3段式ロケットである可能性が高い。

 今回のロケット発射について、技術上の注目点は2つある。第1に、3段目を分離し、衛星を発出できるかどうかが注目される。2009年のロケット発射では、1段目と2段目の切り離しには成功したが、3段目は分離せず、衛星も発出できなかった。特に、推進力を持つ3段目をうまく分離し、衛星を軌道に投入できた場合、これは北朝鮮が、米国本土を含む地球上のいかなる場所にでも何らかの物体を運搬できる基礎的能力を持つことを意味する。

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