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東京都、世界初の燃費格付け

2012年4月6日(金)

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東京都は今夏、トラックの燃費格付け制度を開始する。35万台分の実燃費データを収集、評価基準を作った。熾烈なコスト競争で疲弊する運送業界の救世主となるか。

トラックの実燃費が向上すれば、CO2排出量も減る

 「トラック運転手は、社会的地位が低く見られがち。努力した運送会社が報われる仕組みは、疲弊した業界に差し込む一筋の光だ」。東京都トラック協会の遠藤啓二・環境部長は、東京都が今夏に開始するトラックの燃費格付け制度をこう評する。

 格付けを希望する運送会社は、保有するトラック1台ずつ1年間にわたり、給油量と走行距離を記録して燃費を算出。全トラックの平均燃費で、東京都が運送会社を1つ星から3つ星まで3段階で格付けし、公表する。

 トラックの実燃費を評価する制度は世界初。既存の燃費規制とは、性格が全く違う。燃費規制は、車種ごとにあらかじめ決まった走行モードでの燃費をシミュレーションし、最も優れた燃費を記録した車種をトップランナーに認定。次期開発車の目標に設定する。一方、東京都の新制度は実燃費を測るため、トラック自体の燃費性能と、運転手の運転能力の両方が効く。

 だが、実燃費の評価は簡単ではない。トラックと一言で言っても、小型バンもあれば、ダンプカーもある。車格も用途も異なるトラックを一律に比較しても意味がない。燃費格付けで特筆すべきは、東ト協の協力を得て収集した約35万台の実燃費データを基に評価基準を定めたことだ。

 東ト協は、かねて「グリーン・エコプロジェクト」と題したエコドライブ推進活動を展開してきた。3700社の加盟企業に対して、燃費記録のつけ方やエコドライブの方法をテーマに、過去5年間で680回のセミナーを実施。実燃費データは、この活動に参加した運送会社がつけた燃費記録なのだ。

 東京都が、この35万台分のデータを統計処理した結果、車種と燃料の種類、車両総重量の3要素が燃費を左右することが明らかになった。そこで、3項目に沿って35万台を39に区分。それぞれの区分で標準偏差を求めた。各区分とも、上位20%が3つ星、次の20%を2つ星、残る60%を1つ星に認定する。仕組みこそシンプルだが、膨大なデータの裏づけがある評価制度だけに、信頼性は高い。

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「東京都、世界初の燃費格付け」の著者

山根 小雪

山根 小雪(やまね・さゆき)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日経エコロジーを経て、2010年1月から日経ビジネス記者。エネルギーを中心に、自動車や素材など製造業を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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