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枝野・橋下「原発再稼働の陣」

2012年4月23日(月)

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重大局面に入った関西電力大飯原子力発電所の再稼働問題。橋下徹・大阪市長の仕掛けで衆院選の争点にも浮上してきた。枝野幸男・経済産業相らキーマン同士の暗闘が激化している。

 消費増税と並び野田佳彦政権を揺るがす原子力発電所再稼働問題。枝野幸男・経済産業相が4月14日、西川一誠・福井県知事に関西電力大飯原発3、4号機の運転再開への協力を求め、国と関係自治体の調整は重大局面に入った。

 政府は地元の同意や理解が得られたと判断した段階で再稼働を決める方針だが、周辺自治体の首長らが反発を強めている。中でも「大阪維新の会」の代表を務める橋下徹・大阪市長は「民主党政権を倒すしかない」と再稼働問題を次期衆院選の争点に据える意向も表明。中央政界の動揺を誘っている。

 この問題を巡り、担当閣僚の枝野氏の対応に厳しい視線が向けられる。

 今月2日に「現時点では私も再稼働に反対だ」と発言しながら、翌3日には「私個人の見解では決められない」とトーンダウン。「脱原発依存」が持論とされる枝野氏だが、14日には原発について「今後も重要な電源として活用する」意向を表明した。再稼働反対派議員などからは「無定見の野田政権の象徴」といった批判も相次ぐ。

 東京電力の経営権取得問題を巡って一歩も引かない姿勢を示し、「闘う大臣」像を演出してきた枝野氏。それが再稼働問題に関しては二転三転した印象をぬぐえない。真意はどうなのか。

 「枝野さんは兄貴分の仙谷由人・民主党政調会長代行同様のリアリスト。早くから『原発は再稼働しないといけない』と話していた」。経産省の幹部はこう証言する。枝野氏の判断の根拠は、夏場の電力需給の安定に大飯原発の再稼働が不可欠という政府試算だ。

一貫して再稼働派の枝野氏

 今夏の関電管内の電力需給見通しに関する資源エネルギー庁の試算では、原発以外の電力供給力を積み上げた場合でも原発が再稼働しなければ、2010年並みの猛暑の場合、最大需要に比べ供給力が18.4%も不足する。

 政府の試算では、電気料金への波及も大きい。国内の原発の稼働がゼロになると、火力への切り替えで燃料コストは約3兆円増加するという。その通りなら、電気料金に跳ね返るのは必至だ。野田首相に近い民主党議員は「国民負担は消費増税とダブルパンチになる。政権は持たない」と漏らす。

 舵取りを誤れば、野田首相の次をうかがうどころか、政治生命も危うくなりかねない。再稼働容認へ「熟慮」の姿勢を示しながら、慎重にタイミングを計る枝野氏の思惑について、政府関係者は「ぶれた印象も与えたが、枝野さんは、橋下市長の動向を何よりも注視していた」と証言する。

 つまり、こういう構図だ。維新の会関係者によると、橋下氏は大阪市が筆頭株主である関電への「原発廃止」提案や再稼働への厳しい条件を突きつけながら、本音では揺れていたという。大阪経済への影響の懸念がその理由だ。

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「枝野・橋下「原発再稼働の陣」」の著者

安藤 毅

安藤 毅(あんどう・たけし)

日経ビジネス編集委員

日本経済新聞社で経済部、政治部などを経て2010年4月から日経ビジネス記者。2012年4月から現職。政治、経済政策を中心に執筆している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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