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国内最大80型テレビに賭けるシャープ

事業黒字化へニッチ商品で孤独な戦い

2012年5月9日(水)

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 「大型テレビなら価格下落は止まるのか」「堺の第10世代工場のコスト競争力がどう生きるのか」――。

 4月中旬にシャープが開いた、国内で最大となる80型液晶テレビの製品発表会。画像の表示性能やネットワーク機能といった製品の魅力よりも「それで、どれくらい儲かるの?」という点に記者の質問が集中した。

 これはある意味当然だろう。2011年度に3700億円を超す最終赤字を計上した同社の業績はかつてないほどに厳しい。

 台湾のEMS(電子機器の受託生産)大手である鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資を受け減損リスクは解消したが、まだ将来の展望を描き切れているとは言えない。80型が、苦戦する薄型テレビや液晶事業の止血役になれるのか、という疑問が消えなかったからだ。

シャープが投入する国内最大の80型液晶テレビ

 国内市場の売れ筋である40型と比べ4倍の表示面積を持つ80型の液晶テレビを同社が発売するのは6月。北米市場で一定の成果を上げたテレビの大型化戦略を主戦場の国内でも本格展開する。

 ただ「売れ筋の30型や40型ではもはや稼げないから、大型を売るしかない」という消極的な動機に、同社の商品戦略がかなりの部分、依存している面は否定できない。

 ここまでのところ、急場をしのぐ収益改善策として大型化戦略は奏功してきた。60型以上に製品ラインナップを絞り込んだ北米市場では、大型テレビを供給する競合企業が少ないこともあり、同社が金額ベースで1割近いシェアを獲得できているもよう。2012年3月期はテレビ事業が赤字を計上する中、北米は黒字を確保したと見られる。

 同社は今期、液晶テレビで1000万台の販売台数を予定する。前期比2割弱減る見通しだが、値崩れが抑えられる大型の構成比を高めることで、テレビ事業の黒字浮上を計画する。

 だが、米国よりも住宅が狭い日本でどこまで大型テレビが普及するのかについて、同社がどの程度の確証を得ているのかは不明だ。

コメント7件コメント/レビュー

個人需要を前提にするから不安視されるのであって、法人への売り込みを検討してみてはどうだろう?これ程の大画面ならあらゆる業種のサービス業が顧客アピール用の道具として手軽に活用できそうだし、売り込む相手を内部の論理で固定化しない方が成功する可能性が高いように思う(2012/05/09)

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「国内最大80型テレビに賭けるシャープ」の著者

田中 深一郎

田中 深一郎(たなか・しんいちろう)

日経ビジネス記者

日経新聞科学技術部、証券部を経て、2012年4月より日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

個人需要を前提にするから不安視されるのであって、法人への売り込みを検討してみてはどうだろう?これ程の大画面ならあらゆる業種のサービス業が顧客アピール用の道具として手軽に活用できそうだし、売り込む相手を内部の論理で固定化しない方が成功する可能性が高いように思う(2012/05/09)

まさか80インチの大型液晶テレビを一般家庭に売り込もうとしてはいないだろう。『誰が買ってくれるか分からないが、売り出してみよう』では籤引きの様なものだ。 企業として戦略を有していて、それに基づいて国内販売に踏み切るのだろう。大画面ではプロジェクターもあり、大型液晶テレビが何で良いのか、どういう使い方に適しているのか、という事も含めてマーケティングをすべきであり。『こんな大きな液晶テレビも出来ましたので買って下さい。』では情けなさ過ぎる。液晶テレビが出始めた頃、『いずれブラウン管はこの世から消える』と予言した人がいた。 当時は『1インチ1万円』と言われる以前でしたが、それでも『そうかも知れない』と思っていた。 今、それが現実のものになり、ブラウン管のテレビやモニターを新品で見かける事は無くなった。パソコンやテレビへの普及が終わると、フォトフレーム等も出て来る一方、サイバーナビの様な液晶を使わずに映像を投影する方式も出始めている。 メーカは『何とか液晶の消費を増やす方法が無いか?』という発想だけで物事を考えていると時代の流れから取り残されてしまうかも知れない。映像技術に将来どの様なものが必要とされるのか、全体として考え、その中で液晶をどうするか考えるべきではないか。 苦しい余り発想すら貧困になったらオシマイですよ!(2012/05/09)

LGがグーグルテレビを売り出します。ぺらぺらに薄くして、窓の開けられないまたは景色の悪いアパートやマンションなどの壁に貼り、風景を映すことぐらい考えないと先はなかろう。 壁紙化はどこかでやっていたのをテレビ番組で見たぞ。。。(2012/05/09)

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