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熾烈極めるスマホ3番手争い

2012年5月15日(火)

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世界のスマホ市場でサムスン・アップルの強さが際立つ。両社のシェアは合算で50%を突破し、なおも伸び続ける勢いだ。生き残りをかけた3番手以下のイス取りゲームが熾烈を極めている。

 世界5位のスマートフォン(高機能携帯電話)メーカー、台湾・HTCは4月20日、東京都内で記者会見を開き、日本市場に特化して開発した新モデル「HTC J」を5月下旬以降、KDDIを通じて発売すると発表した。

 HTCはこれまで世界共通デザインのスマホしか手がけておらず、特定の国や地域に向けた特別仕様の製品を新規開発したのは初めて。かつて、小型でカラフルな日本の端末を「子供向けみたいだ」と酷評していたピーター・チョウCEO(最高経営責任者)に戦略転換を迫ったのは、競争環境の急速な変化にほかならない。

 米調査会社IDCによると2011年4~6月に10.7%あったHTCの世界シェアは、2012年1~3月に4.8%まで落ち込んだ。米アップルや韓国・サムスン電子の攻勢を受け、主力の北米市場で不振に陥ったのが主な要因だ。

 過去に例のない販売低迷は、先進性を重視する企業文化にも影響を与えたようだ。記者会見でチョウCEOは「HTCは謙虚な会社であり、(顧客の声に)耳を傾けている」と強調。日本以外でも地域特性に応じた製品開発を推進する考えを示した。

ノキアはシェアが5分の1に

 世界のスマホ市場でサムスンとアップルが群を抜いた強さを見せる中、残りのメーカーは生き残りをかけた戦略転換を余儀なくされている。約2年で世界シェアを約5分の1に落としたフィンランド・ノキアは独自OS(基本ソフト)の開発に見切りをつけ、米マイクロソフト(MS)との連携によって2強と正面対決する姿勢に転じた。

 2011年秋にはMSのOS「ウィンドウズフォン」を搭載した「Lumia」シリーズを発売。主戦場と位置づける米国では最上位モデル(2年契約付き)の価格を99.99ドル(約8000円)に抑えてシェア奪回を目指したが、発売直後にバグが見つかるトラブルに見舞われるなど、再浮上の糸口はつかめていない。

 業績悪化で身売り観測も報じられているカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)は5月1日に文字入力機能を刷新した次期OS「BlackBerry10」を発表。従来はパソコンと同じ配列のハードキーが同社の端末の特徴だったが、発表会ではより一般的なタッチパネル式の試作機を公開した。

 海外勢に比べ出荷台数が1ケタ少ない日本メーカーが置かれた状況はより深刻だ。国内販売が堅調な「ARROWS」ブランドで海外進出を目指す富士通は世界各地の携帯電話事業者と交渉を始めているが「まだ発売が決定したケースはない」(ユビキタスビジネス戦略本部)。海外営業の責任者は「富士通のブランドが認知されていない海外ではよほどの差異化要素がない限り、取り扱ってもらえないことが分かってきた」と顔を曇らせる。

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「熾烈極めるスマホ3番手争い」の著者

白石 武志

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社編集局産業部(機械グループ)、京都支社、産業部(通信グループ、経営グループ)を経て、2011年から日経ビジネス編集部。現在は通信、半導体、家電業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官