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シーマ復活で仁義なき戦いへ

2012年5月15日(火)

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日産自動車が最高級車「シーマ」を復活。軽から高級車まで取り揃え、国内シェア15%奪取を目指す。成熟した国内争奪戦の行方が、各社の将来に直結する。

 「2011年度は国内シェア13.8%を達成したが、2012年度もさらに伸長させて14%以上を目指していきたい。2013年度には15%に引き上げる。日本で2位の座を確たるものにしたい」。日産自動車の片桐隆夫副社長は、5月21日に発売する最高級車「シーマ」の発表会でこう宣言した。

日産が国内市場でのシェア向上のキッカケとすることを狙う最高級車「シーマ」

 シーマの価格は735万円から。1980年代後半に「シーマ現象」と呼ばれるブームを起こし知名度が高いクルマだが、今回の販売目標は初年度2000台、その後は年間1000台にすぎない。シェアをうんぬんするにはそぐわない場に思えるが、あえて言及したのは、その波及効果の大きさゆえだ。

 シーマは中小法人などの「社長車」としての需要が多く、シーマ1台当たりの併有車は平均5台という。クルマの購入において、これだけ影響を与える顧客に接触できる機会が得られるのは大きい。

 2010年、日産はシーマと、同じく最高級車種の位置づけだった「プレジデント」の2車種の生産を終了した。社長車に向く最高級車の市場をトヨタ自動車やホンダなどのライバルに明け渡したことが、営業現場に悪影響を及ぼす場面もあったという。その問題がこれで解消に向かう。

 シーマ復活を国内市場で攻勢をかけるキッカケにしようとする日産の執念は、同車を生産する栃木工場内での“破格”の扱いにも表れている。

 栃木工場は海外での高級車ブランド「インフィニティ」を中心に、全体の9割が輸出向け。腕利きの職人が配置される重要拠点だ。シーマはそのインフィニティの生産ラインで造るが、塗装と点検の工程においてわざわざ独自の手間をかける。

 塗装工程では生産車をラインから外し、熟練工が水をかけながらマイクロメートル(マイクロは100万分の1)単位にこだわって手作業で車体を磨く「水研ぎ」をし、車体の見栄えを最大限に高める。点検時もラインから外し、特別な資格を持つ担当者が1台当たり1時間かけて全車を確認。工場長の直筆サイン入り品質検査確認書を添える。「生産効率を考えるとラインに乗せたまま作業すべきだが、シーマは“匠”としてのこだわりを具現化したい」と黒澤良二・工場長は力を込める。

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「シーマ復活で仁義なき戦いへ」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官