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勝ち組製造業、国内投資のワケ

2012年5月17日(木)

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5月7日、日野自動車が500億円を投じる古河工場が稼働。2月にはブリヂストンも北九州工場の増強を発表している。業績好調な輸出企業こそ、円高でも国内にこだわる理由とは。

新工場の鍬入れ式に臨む日野自動車の白井芳夫社長(左)と岡本一雄会長(右)。

 ゴールデンウイーク直後の5月7日、日野自動車の新工場が稼働した。茨城県古河市に建てられた工場の総投資額は2020年までに500億円に上る。雇用を生み出す製造業の大型投資に、地元経済活性化の期待も高まる。

 円高や新興国の成長を考慮して、海外へ生産拠点を移す企業が多い中では異例の「逆張り」戦略だ。2012年3月期に世界販売台数で過去最高を記録し、今期は連結売上高と営業利益で過去最高を見込む同社の業績は、海外市場の伸びが牽引している。それでも国内生産にこだわるのは、商品特性に鑑みた企業戦略が根底にある。

ノックダウン方式で輸出するトラック部品

 この日、古河工場では部品を輸出して現地で組み立てるノックダウン(KD)生産向けの部品梱包が始まった。日野自動車では現在、全生産台数に占める海外向けKD比率は6割近い。2010年代半ばには、この比率を7割まで増やすという。

 トラックやバスなどの商用車は乗用車と比べて販売台数が少ないうえ、同じ商品でも仕様が多岐にわたる。多品種少量生産に対応すべく、同社は国内でエンジンなどの基幹部品を製造、海外では現地調達の周辺部品に輸出した基幹部品を合わせて組み立てている。古河工場をそのKD生産の起点である「マザー工場」と位置づけ、2020年までに本社のある日野工場から全生産を移管する予定だ。

 同社は新工場の稼働とともに部品の共通化、集約化も進める。白井芳夫社長は「例えば後車軸部品は現状1000種類あるが、将来的に十数種類まで減らす」と言う。こうした生産革新を進めるためにも、新工場の場所は開発から生産まで技術者が揃っている国内でなければならなかった。

テルモは山口に新工場

 2012年12月期の連結営業利益が前期比40.6%増の2690億円と過去最高を見込む。そんな“勝ち組”のブリヂストンも、国内工場への大きな投資に踏み切った。同社は今年2月に北九州工場への47億円の設備投資を決めた。2009年に国内でおよそ30年ぶりに建てた同工場は、鉱山や建設機械用の大型タイヤを作っている。

 2014年前半には米国でも同種のタイヤ工場が稼働予定だが、市場の伸びに対応するため、生産能力の引き上げに急遽動いた。これで北九州と近隣の佐賀工場を合わせて、累計投資額は927億円となった。日本ではあまり使われない製品だが、当面は国内工場を中心とした生産で賄う。

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「勝ち組製造業、国内投資のワケ」の著者

上木 貴博

上木 貴博(うえき・たかひろ)

日経ビジネス記者

2002年に筑波大学を卒業し、日経BP入社。「日経ビジネス」「日経情報ストラテジー」「日経マネー」編集部などを経て、2016年4月から現職。製造業を中心に取材中。趣味は献血(通算185回)。相撲二段。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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