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「老人」とは呼ばれたくない!?

高齢者が「こう呼ばれたい呼称」の第1位は…

2012年5月22日(火)

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 今年は団塊の世代(1947~49年生まれ)のいちばん年上の世代が65歳を迎えます。世界保健機構(WHO)が定義する高齢者は「65歳以上」なので、いよいよ団塊の世代が高齢者世代に突入することになります。

 筆者個人の感覚では、現在65歳の人を「高齢者」とか「お年寄り」と呼ぶことに随分抵抗があります。例えば1947年生まれの人は、19歳の時(1966年)にビートルズの日本公演を経験しています。21歳から26歳(1968~73年)にかけては「あしたのジョー」の連載をリアルタイムで読んでいました。彼らは日本のサブカルチャーを牽引してきた世代なのです。それゆえどうして、も「高齢者」とか「お年寄り」という括りが、自分の中でしっくりこないのです。

 では1947年生まれの人々を表すことができる代替呼称は存在するでしょうか。さらに、従来のイメージに当てはまらない高齢者全体(年齢を問わず)を上手く表現できる代替呼称は存在するでしょうか。

 今回の「社会を映し出すコトバたち」は、高齢者の代替呼称について分析してみたいと思います。具体的には、以下の3つを紹介します。戦後から現在にかけて「老人」や「年寄り」などの表現を嫌うトレンドが存在したこと。高齢化社会が顕在化する1970年代以降に、代替表現を提案する幾つかの動きがあったこと。しかしながら現代に至るまで「若年層が呼びたい名前」と「高齢者が呼ばれたい名前」がなかなか一致しなかったこと、です。

高齢者呼称の豊かなバリエーション

 まず昔から存在する高齢者呼称を復習しましょう。高齢者の呼称としてまず思い当たるのが「(お)年寄り」「老人」「おじいさん・おばあさん」「老年」などの言葉ではないでしょうか。一口に高齢者の呼称と言っても、そのバリエーションは非常に豊かであることが分かります。

 「年寄り」という言葉は、吉田兼好の徒然草(鎌倉時代の末期)に登場するほど古い言葉です。室町幕府や江戸幕府では「役職名」を表すこともありました。現在でも大相撲の親方のことを「年寄(としより)」と言います。役職名としての「年寄」も、現役の言葉であると言えそうです。

 また「老人」という言葉は、平安初期に編さんされた史書である続日本紀(しょくにほんぎ)にも登場します。読みは「ろうじん」「おいひと」「おいびと」などのバリエーションがありました。もちろん現在は「ろうじん」という読みが定まっています。

 「おじいさん」「おばあさん」も一般的な呼称の一つ。原型は「爺(じじ)」です。この爺(じじ)という語形が、爺(じい)、じじい、(お)じいさん、(お)じいちゃんなどのバリエーションを生みました。もちろん婆(ばば)でも同様のバリエーションが存在します。もっとも、以上の呼称は祖父や祖母を表す場合にも使用するので「高齢者全体を総称」するのには、不都合な場合もあります。

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「「老人」とは呼ばれたくない!?」の著者

もり ひろし

もり ひろし(もり・ひろし)

新語ウォッチャー(フリーライター)

CSK総合研究所を経て、1998年から新語専門のフリーライターに。辞書・雑誌・新聞・ウェブサイトなどに原稿を提供中。2009年より『現代用語の基礎知識』(自由国民社)で「流行現象」のコーナーを担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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