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コジマの凋落、ビックの危機感

2012年5月21日(月)

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家電量販大手のコジマがビックカメラの傘下に入ることが決まった。だが、創業者の息子で筆頭株主でもあるコジマの会長はこの提携に反対。業界再編の引き金とも言われる今回の提携の舞台裏で何があったのか。

 取締役会に悲痛な声が響いた。

 「発行株式の半数に当たる割当増資を決めるには、もっと周到な議論が必要だろう。私は代表取締役と同時に筆頭株主で、さらに創業家でもある。それでも私の話を聞いてくれないのか」

 5月11日、家電量販店大手のコジマは取締役会を開き、ビックカメラを引受先とする第三者割当増資を実施することを決議した。ビックはこれにより、コジマ株の50%超を取得、同社を傘下に収める。

 この取締役会でただ1人、増資に反対した人物がいた。それが冒頭の発言をした小島章利会長である。同氏はコジマ創業者、故・小島勝平氏の子息で、個人で12.2%の同社株を握る筆頭株主でもある。創業家で代表取締役も務める人物はなぜ1人だけ反対したのか。

 その経緯をたどっていくと、かつて家電量販店1位だったコジマの凋落と、「最後のカップリング」(ビック幹部)に賭けたビックの危機感が浮き彫りになってくる。

トップから7位に転落

 小島会長の父、勝平氏は「北関東の暴れん坊」の異名を取り、コジマを家電量販トップの座に押し上げたことで知られている。徹底した低価格戦略で消費者の需要をすくい取り、1997年には当時業界1位だったベスト電器を抜き去った。

 だが、その勢いは長くは続かなかった。2000年に大規模小売店舗法が廃止され、大型店の出店規制が緩和されると、ライバルのヤマダ電機やケーズデンキ(現ケーズホールディングス)はいち早く店舗の大型化に着手。売り場面積が数千平方メートルの店舗を相次いで出店し、売り上げを伸ばした。一方コジマは「(500平方メートル級の)小型店を温存し、(売り上げの)規模を取れなかった」(寺﨑悦男社長)。

 同社の業績は伸び悩み、2002年にはトップの座をヤマダ電機に譲る。同年に先代の後を継いで社長に就任した小島会長は巻き返しを図ったものの、思い通りには進まなかった。

 リーマンショックが起きた2009年3月期には1996年の上場以来初の経常赤字に陥った。資産に占める純有利子負債の比率も1.49倍と高止まりする。小島会長は750億円程度まで膨らんでいた在庫の削減など体質改善と並行して、他社との提携の道を探り始める。

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「コジマの凋落、ビックの危機感」の著者

中川 雅之

中川 雅之(なかがわ・まさゆき)

日本経済新聞記者

2006年日本経済新聞社に入社。「消費産業部」で流通・サービス業の取材に携わる。12年から日経BPの日経ビジネス編集部に出向。15年4月から日本経済新聞企業報道部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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