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楽天はなぜピンタレストに出資したか

楽天、三木谷浩史会長兼社長独占インタビュー

2012年5月24日(木)

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 楽天は5月17日、米国で3位に位置づけるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)運営会社、米ピンタレストへの出資を発表した。ピンタレストは2010年3月にサービスを開始した写真特化型のSNS。インターネット上から収集した写真を軸に利用者間でコミュニケーションを図る。開始から2年で約1800万人の利用者を持つ。今回、ピンタレストが第三者割当増資により調達した金額は1億ドル(日本円で80億円)で、楽天はその一部を引き受ける形で出資した。

 ピンタレストはツイッターやフェイスブックと比べると日本での知名度は低い。しかし、米国の有力投資家たちがこぞって出資したがっている成長株、それがピンタレストだ。この出資に楽天が成功した理由は何か。同社の三木谷浩史会長兼社長が独占インタビューに答えた。

(聞き手は原 隆)

「ピンタレストへの出資の意味合いは実に大きい」と語る楽天・三木谷浩史会長兼社長(写真/的野 弘路)

 コボの買収のときは「ホームラン」って言ったけど、今回は「極上のシーズニング」を手に入れた感じ。いや、「秘伝のたれ」かな(笑)。ばかでかいパーセンテージを持っている訳じゃないですから。それでも、このディールのインパクトは実に大きいですよ。

 今、シリコンバレーの米国人に一番ホットな会社はどこですかと聞いたら10人中9人がピンタレストって答えます。我々以外にも名だたるベンチャーキャピタル(VC)がほぼすべてやりたかったディールです。それを楽天が、しかも事業者として初めて入っちゃった訳ですからアメリカ人はみんな不思議がっているでしょうね。一体何が起きたんだってね。

 検討したのはいつか? いやいや、検討なんてもんじゃない。その場ですぐにやるって決めました。全部出す、全部ちょうだいって言ったんですけどね。さすがに無理だった(笑)。

 今回のディールが成立した理由は3つあります。

 まず、ピンタレストが今後のビジネスモデルを考えていく上で、EC(電子商取引)は重要なポイントだったということ。その際に楽天のノウハウを使いたかったんでしょう。もう1つは日本市場の重要性がシリコンバレーの中で上がっているということです。中国はフェイスブックが未だ入れないのを見て分かるように、相当難しいという風潮が流れている。代わりに急浮上しているのが日本市場です。日本のインターネットユーザーの75%を押さえている楽天ですから、彼らにとって我々と組む意味合いは大きかったでしょう。特にピンタレストは写真を軸に交流するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。日本人は世界的に見ても無類の写真好きですから。日本市場の開拓は重要だった。3つ目はゼロからここまで大きくなった楽天のマネジメントノウハウを教えてほしいということです。

 ピンタレストのCEO(最高経営責任者)、ベン・シルバーマンは非常にまじめです。彼からは自分たちのサービスを永続的に育てていきたいという意志を感じました。彼らへのプレゼンは僕がしました。シナジー効果を戦略的に感じただろうし、信頼できるとも思ったんでしょう。日本語版の提供については今度向こうに行ったときに話し合って決めようと思っています。海外展開のサポートについても同様です。ただ、とにかく彼らのスピードは速いですからね。楽天がそのスピードについていけるかな(笑)。

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「楽天はなぜピンタレストに出資したか」の著者

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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