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「浮体式洋上風力」は第2の自動車産業

世界に遅れた日本、福島沖プロジェクトで一発大逆転か

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2012年5月28日(月)

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 欧州で洋上風力発電が急成長している。欧州風力エネルギー協会(EWEA)の集計では、2011年末までの累積総出力は、約400万キロワットに達した。新規に稼働したのは、2010年に約90万キロワット、2012年に約100万キロワットと、発電出力でみると毎年、原発1基分の設備が海の上に出現していることになる。累積容量の約半分が英国、次いでデンマークが約20%。洋上風力のメッカとなった英国には、大手風力タービンメーカーの独シーメンス、デンマーク・ヴェスタス、スペイン・ガメサなどが相次いで工場を建設している。英国は、今後さらに3200万キロワットの導入計画を発表しており、それが投資を呼び込んでいる。

産業の裾野広い洋上風力発電

 英国以外の主要国も洋上風力の大規模な導入計画を続々と発表し始めた。2020年までの計画を見ると、ドイツが900万キロワット、フランスとオランダが各600万キロワット、スペインが300万キロワット、ベルギーが280万キロワットなど、北海沿岸を中心に3000万キロワットが計画されている。また、米国でもすでに500万キロワットの計画申請があり、米エネルギー省(DOE)は2020年までに1000万キロワットの設置を予想している。実は、中国ではすでに10万キロワットの洋上風力が稼働しており、2020年までに3000万キロワットの導入目標を掲げている。

 陸上の風力発電設備の製造に必要な部品点数は、約2万点と言われる。これは、ガソリン自動車の約3万点、電気自動車(EV)の約1万点に匹敵する。洋上になれば、さらに部品点数は増える。各国政府が洋上風力に力を入れるのは、風力や太陽光発電の陸上での立地に限界が見え始めたなか、残された再生可能エネルギーのフロンティアとしての期待とともに、部品や素材など、裾野に幅広い産業を生み出すことを期待している。

欧州で着床式洋上風力設備を建設するシージェックス社

 日本は、こうした世界の動きから一人、取り残されていた。だが、ここにきて、一気に先頭に踊り出る可能性が出てきた。

コメント12件コメント/レビュー

『福島沖がこのプロジェクトに適しているなら、なぜその前に計画がなかったのでしょうか?』下の方のコメントにも書かれているように、基本的に太平洋沖より日本海沖の方が適している、つまり、福島沖は本来最適ではないのですが、漁業権を主張できる状態でなったため、自由に実験できるという政治的な利点があるのです。(2012/06/07)

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『福島沖がこのプロジェクトに適しているなら、なぜその前に計画がなかったのでしょうか?』下の方のコメントにも書かれているように、基本的に太平洋沖より日本海沖の方が適している、つまり、福島沖は本来最適ではないのですが、漁業権を主張できる状態でなったため、自由に実験できるという政治的な利点があるのです。(2012/06/07)

 こプロジェクトは、復興予算の流用ではないでしょうか?これによって、被災者にどれだけのメリットが生ずるのか?福島沖がこのプロジェクトに適しているなら、なぜその前に計画がなかったのでしょうか?政府の予算を使ったオールジャパン親方日の丸体制で、世界的な競争力が出てくるはずがないと思います。(2012/06/04)

 で、東日本大震災級の津波が発生した場合は、この浮体式海上風力発電設備はどうなるんでしょうか?こんな巨大なものが多数、押し寄せ、沿岸部の被害をさらに大きくするんじゃないのかと、素人ながら思いますが。 原発を「津波がー」「地震がー」というなら、こっちもその辺の検証は絶対必要でしょう。(2012/06/04)

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