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「アラブの春」を生んだエジプトITの実態

革命後の大統領選の現場を歩いてみた

  • 津山 恵子

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2012年6月5日(火)

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 エジプト・カイロの「タハリール広場」、アラビア語の「自由解放広場」にとうとうやってきた。

 1年あまり前、自由と民主主義を求めて、数十万人の市民が決起し、ムバラク前大統領を追放した「アラブの春」の象徴的な広場。今回、初の自由で公正な選挙といわれるエジプト大統領選挙を取材しようとやって来た。

 はがされた舗道の敷石下には砂がむき出しになり、壊れた信号機や標識が黒く埃に覆われたまま、ポールからぶら下がっている。巨大な建物のモガバ前政府合同庁舎も閉鎖され、人気もなく不気味に立つ。

 15カ月前、ここでメディアが編み出した言葉が「ツイッター革命」。ツイッターやフェイスブックで発信された民主化を切望するメッセージが、エジプト全土に広がり、「独裁者追放」に至ったことを意味する。

 そこで、大統領選だけでなく、カイロで取材したかったことがIT環境だ。昨年の革命は、果たしてほんとうに「ツイッター革命」だったのか。

 まず、携帯電話はもう保有が当たり前の環境になっている。データで見ると、エジプトの携帯電話加入者数は約8312万人で、人口普及率は104.7%(2011年12月時点、米テレコム専門調査会社テレジオグラフィー調べ)。青空市場に行くと、携帯電話事業者が扱っているわけではない違法な携帯端末がずらりと並んでいて、人々がまるで煙草でも買うかのように、気軽に選んで買っていく。

写真:Keiko Tsuyama

 「金曜日の昼のお祈りの後、タハリール広場に行ってみれば、大体様子が分かるよ」

 そう教えられたので、実際に行ってみた。2日間に渡って実施された大統領選挙の投票が締め切られた翌日の昼過ぎのことだ。

 広場の周辺では、数十人が車道にくり出して、「これこそが民主主義だ」と、初の民主的な大統領選挙に歓声を上げていた。

写真:Keiko Tsuyama

 そして、人々がその様子を写しているのが携帯電話だ。約1割の人が携帯カメラで集会を撮影している。もちろん、欧米でデモに行くとそうした人の比率はもっと高いが、エジプトでも当たり前の光景になっているようだ。

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