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ヘルパーという仕事の「明るい未来」

メディアでは分からない介護の実態

  • 三原 岳(東京財団研究員兼政策プロデューサー)

バックナンバー

2012年6月6日(水)

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 社会保障と税の一体改革が叫ばれる昨今、介護現場の整備が急務になっている。だが、現場の実態はあまり知られていない。

 そこで、東京財団の研究員が、地道に「現場の声」を拾い集めている。その成果は「介護現場の声を聴く!」という映像として、動画共有サービス「USTREAM(ユーストリーム)」で視聴できるほか、東京財団のウェブサイトにインタビューの概要が掲載されている。

 介護保険制度の実態を追っている東京財団の三原岳氏からの報告を掲載する。

 介護現場に関わる人々のインタビューをUSTREAMで放映し始めたのは昨年4月のこと。それから1年間で、全48回の映像を公開した。インタビューしたのは東京財団の石川和男上席研究員で、取材対象は有料老人ホームの経営者や特別養護老人ホーム(特養)の施設長、ヘルパー、ケアマネージャー、大学教員、シンクタンク職員、関連企業経営者など、113人に及ぶ。

 介護業界に入った動機や仕事の苦楽、そして制度改革への提言まで、様々な話題を聞いていった。ネット公開ということもあり、視聴者から多くの反応を得て、取材対象からも「利用者の反応を得られる感動は大きい」といった声をもらった。

 これまで、介護職場は「低賃金」や「過酷」といったことを強調した報道が多かった。だが、現場の関係者から声を聴くと、イメージとのギャップが大きいことも分かってきた。

 そこで、多くのインタビューを通して見えてきた介護現場の実態をもとに、ヘルパーや介護職という仕事のイメージを捉え直し、そこから「現場視点」で制度改革の方向性について考えてみたい。

メディアが歪めた「ヘルパーという仕事」

 まずは、介護現場に対するイメージと実態のギャップについて考える。以下の3つが、介護という仕事の主なイメージではないか。

(1)単純でつらい仕事
(2)低賃金で離職率が高い
(3)介護は「施し」である

 では、この3点について見ていこう。

(1)「単純でつらい仕事」というイメージ

 インタビューでは、決して楽ではない現場だが、そこで生き生きと働く姿も浮かび上がってくる。これは「介護職=つらい仕事」という一般的なイメージを覆す内容だった。

  • 会話や食事の介助などで交流がある。心のこもった人間味のある仕事
  • 利用者の笑顔を見た瞬間、「やっていてよかった」と思う
  • 利用者と対話することを報酬として受け取っている印象がある
  • 苦しい記憶はない。こんなに楽しくてクリエーティブな仕事が世の中にあることに驚いた

 一方、メディアは仰々しい見出しを付けて、介護の「厳しさ」を報道する。確かにインタビューでも「力任せで仕事をすると腰を痛める」「給与が低いので、ライフプランが立てにくい」「職場の人間関係で悩んでいる職員が多い」といった声が聞かれた。しかし、総じて「やりがい」や「意義」を強調する意見が多かった。実際に、現場を見学、体験勤務したが、明るく、高齢者の笑いが絶えなかった。

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