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尖閣諸島、「外務省の腰抜けには任せられん」

石原知事と東京都、資金とモグラで「国益堅守」へ

2012年6月11日(月)

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 石原慎太郎東京都知事の尖閣諸島を巡る発言が、激しさを増してきている。

 5月25日の定例会見に臨んだ石原知事は、興奮気味にこうまくし立てた。

 「強盗に入るぞと(中国に)言われて、戸締りしない人間がどこにいますか。こんなことはな、国がやらなきゃいけないんだ。ところがだな、外務省の腰抜けの役所が野放図なことをしてきたんですよ」

 中国政府に対して強硬な態度を取れない日本政府と、反発を強める中国政府の両者を石原節で牽制する。

 さらに、上陸決行をも示唆する。

 「国政調査権を持っている国会議員が行けばいいのだが、海上保安庁が『船を出さない』と言っている。(ならば)東京都が船を出せばいいんだ。貸してやるよ」

 石原知事の強気な発言の裏には、順調に集まる寄付金の存在がある。尖閣諸島の購入表明から約1カ月後の6月1日、寄付金が10億1048万円に上った。寄付者数は延べ7万人以上にも達している。世論を味方に付けたという自負が垣間見える。

 「このペースでいけば購入金額を超えることになりそうだ」。都の関係者はそう囁く。地権者からの購入額は推定15億円程度とみられる。一方で、寄付額が1日あたり1000万~2000万円も集まっている。順当にいけば7月までに15億円に達する可能性もある。仮に購入金額を超えた場合は返却せず、「有効活用する」(東京都)という。

歯が4本少ない「珍モグラ」を救え

 この尖閣諸島買い取り計画で、島に生息するある小動物が、「大義」を支えているという話がある。

 「尖閣諸島には独自の進化を遂げたモグラが生息している。石原知事の行動に、このモグラの存在が、間接的に影響を与えている」。永田町関係者は、そう解説する。

 その名は「センカクモグラ」。外見上は、本土に生息する一般的なアズマモグラと似ているが、通常42本ある歯が4本少ないという特徴がある。

1979年に捕獲されたセンカクモグラ(写真:横畑泰志)

 尖閣諸島は、沖縄県八重山諸島から150kmも離れた「絶海の孤島」であり、氷河期以降、大陸から切り離されていった。ガラパゴス諸島のゾウガメのように、他の地では見られない進化を遂げたと推測される。

 実際に、その生態はほとんど調査されていない。センカクモグラは1979年、モグラ研究の第一人者、富山大学大学院の横畑泰志准教授が島に上陸した際に探索した際、偶然、1匹だけ捕獲した。

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「尖閣諸島、「外務省の腰抜けには任せられん」」の著者

鵜飼 秀徳

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)

日経おとなのOFF副編集長、浄土宗僧侶

京都市景観市民会議委員(2016年)、佛教文化学会会員。 1974年生まれ。成城大学文芸学部卒業後、報知新聞社へ入社。2005年日経BP社に入社。日経ビジネス記者などを歴任。2016年4月より日経おとなのOFF副編集長。浄土宗僧侶の顔も持つ。正覚寺副住職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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